ジェラルド・ウェイはマイ・ケミカル・ロマンスを結成した当時について2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロから立ち直るための「セラピー」になったと語っている。
ジェラルド・ウェイは先日、ロサンゼルスで開催されたコミコンのイベントに出席して、マイ・ケミカル・ロマンスや自身のこれまでのキャリアについて語っている。
「9.11が発生した後で、僕はもう一度ギターを手に取って“Skylines And Turnstiles”を書いたんだ。それからオッター(マット・ペリッシャー/ドラマー)に連絡をして、その後でレイ(・トロ/ギタリスト)に連絡をして、それからマイキー(・ウェイ/ベーシスト)に参加してもらったんだ。そこから活動を本格化させていったんだよ」とジェラルド・ウェイは振り返っている。
「9.11の後で誰しもがPTSDを経験することになったわけだけど、(バンドを始めたことは)僕にとってのセラピーになって、それを乗り越えることができたんだ」
ジェラルド・ウェイはまた、ニック・ケイヴが初期のマイ・ケミカル・ロマンスに影響を与えていたことも明かして次のように語っている。「僕らは自分たちが好きなあらゆる要素を少しずつ入れ込もうとしていたんだ。力強くて速いパンクを取り入れながら、それでいてメタルでもあって、歌詞はストーリーテリングなものにしてっていう具合にね」とジェラルド・ウェイは説明している
「僕はニック・ケイヴが大好きだったんだけど、彼はストーリーテラーなわけでね。当時のロック・ミュージックにはストーリーテリングの要素があまり見受けられなくて、交際関係だったり、ボーイフレンドやガールフレンドについてのものがほとんどだったんだ。人との関係について歌われてはいたけど、誰1人としてコンセプチュアルなものはやっていなかったし、物語を伝えていたような人もいなかったんだ……当時のポップパンクは高校時代の経験についてだったり、彼氏彼女のことについて歌ったものだったんだよ。僕は音楽で世界観を構築したいと思っていて、それで僕らはゴシックの要素を持ち出したり、ヴァンパイアを持ち出したりしながら自分たちを構築していったんだ」
マイ・ケミカル・ロマンスはキャリアを通じて4枚のスタジオ・アルバムをリリースしており、バンドは最後となるスタジオ・アルバム『デンジャー・デイズ』を2010年にリリースした後で2013年に解散している。
最近になってマイ・ケミカル・ロマンスは再結成するのではないかとする噂が浮上しているものの、ジェラルド・ウェイやギタリストのフランク・アイエロは共にこれを否定している。フランク・アイエロは先日、再結成の噂が浮上する発端となったジョー・ジョナスの発言を否定して、彼を揶揄する動画も投稿している。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.