GETTY

Photo: GETTY

モリッシーは先日オレゴン州ポートランドで行った公演で自身に抗議していたために会場から追い出すこととなった2人の観客についてイギリスのメディアによって「仕込まれた」と主張している。

モリッシーは現地時間9月30日にポートランドで行った公演で、極右政党のフォー・ブリテンへの支持を表明していることに抗議していた2人の観客を会場から追い出している。

2人は観客席からステージに向かってプラカードを掲げており、そのうちの一つには「まったくもってビッグマウスだな」と書かれていた。 「出て行け! 出て行けよ! 出て行ってくれ! 君たちは必要ない!」とモリッシーは彼らが会場を後にするまでマイクに向かって叫んでいた。

モリッシーはポートランド公演に続けて現地時間10月2日に予定されていたシアトルでの公演を「やむを得ない事情」のためにキャンセルした後で、現地時間10月3日のサンフランシスコ公演から北米ツアーを再開させている。

モリッシーは現地時間10月8日、10月6日にサンディエゴのペチャンカ・アリーナで行った公演の客席を撮影した写真を自身の公式サイトに掲載して、そこでポートランド公演で自身に抗議していた観客についてメディアによって仕込まれたものだと主張している。

「(イギリスのメディアから報酬付きで観客席に仕込まれた)『政治的な怒りに駆られた抗議者』は1人も見当たらない」とモリッシーは記している。

モリッシーの公式サイトに掲載された写真はこちらから。

https://www.morrisseycentral.com/messagesfrommorrissey/san-diego-audience-for-morrissey

モリッシーは昨年7月に予定されていたマンチェスター公演に合わせて抗議パーティーを行う計画が「元ファン」によって主導されていた。その後、モリッシーは予定されていたUKとヨーロッパ・ツアーを延期することを発表しており、この延期について抗議パーティーが計画されていたことを受けてのものではないかとする声も一部から上がっている。

モリッシーは全米ツアーの公演でフォー・ブリテンのバッジを着けていたことが批判を浴びており、今回の観客の抗議活動はモリッシーのそうした行動を受けてのものとなっている。モリッシーは今年5月に「ザ・トゥナイト・ショウ・スターリング・ジミー・ファロン」に出演した際にも同じバッジを着けている。

モリッシーはその後、自身は人種差別主義者ではないとして自身に向けられている批判に反論して、「人種差別主義者」という言葉について次のように語っている。「いまやその言葉は何の意味もなしていない。究極的には誰もが自分自身の人種のほうが好きなわけでね……そうなると、全員が人種差別主義者だっていうことになるのかい?」

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ