エルトン・ジョンは2017年に前立腺ガンの手術を受けた後、深刻な感染症に見舞われて「余命24時間」という状態であったことを明かしている。
来年、UKツアーを行うエルトン・ジョンだが、近日発売となる自叙伝『ミー』の中で病気について言及している。英『デイリー・メール』紙が入手した『ミー』の抜粋の中でエルトン・ジョンは、日々の健康診断の中で病を患っていることが発覚したと述べている。
エルトン・ジョンは化学療法を受けない代わりに前立腺を摘出することにしたと説明しており、そのおかげで「何十回も」病院に通って、ライヴ・スケジュールに支障が出ることはなかったという。
手術は成功したものの、エルトン・ジョンは感染症にかかったことで、深刻な事態に陥ったという。「僕は信じられないほど幸運だったんだ。でも、当時はとんでもないほど幸運だったと感じていたわけではなかったことは言っておかなくちゃならないね」とエルトン・ジョンは述べている。「夜通し目が覚めていて、死ぬことになるかどうか考えていたんだ」
「病院で真夜中に1人祈っていたんだ。どうか死なせないでくれってね。どうかもう一度子どもたちに会わせてくれって。どうかもう少し時間をくれってね」
当時の健康問題について振り返りながら、エルトン・ジョンは「僕の容態は本当に深刻で、病院にはそれに対処できる設備が整っていなかったんだ」と述べ、次のように続けている。「医師は(エルトン・ジョンのパートナーである)デヴィッド(・ファーニッシュ)に余命24時間だと伝えてきてね。もし南米ツアーが別の日程だったら、そうなってたかもしれないんだ。死んでしまうっていうね」
化学療法を受けないという決断についてエルトン・ジョンは次のように説明している。「手術をすぐ選んだね。多くの人が手術を受けないんだ。大規模な手術になるからね。術後1年はセックスもできないし、しばらくの間、膀胱もコントロールできなくなるしね」
「でも、子どもたちが僕にその決断をさせてくれたんだ。ガンをこれから何年も背負っていくという考えが気に入らなくてね。取り除いてしまいたかったんだ」
エルトン・ジョンの自叙伝『ミー』は現地時間の10月15日に発売される予定である。
一方、エルトン・ジョンは2020年に行われるUKツアー「フェアウェル・イエロー・ブリック・ロード・ツアー」でロンドンの追加公演が発表されている。
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