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ザ・ローリング・ストーンズのフロントマンであるミック・ジャガーは気候変動に対するドナルド・トランプ大統領の姿勢を批判し、公衆に「ウソをついている」としてボリス・ジョンソン英首相についても批判している。

ミック・ジャガーは現地時間9月7日にヴェネチア国際映画祭に出席して、自身が出演する新作映画『ザ・バーント・オレンジ・ヘレシー(原題)』のワールド・プレミアに臨んでいる。イタリア人映画監督、ジュゼッペ・カポトンディによる本作は美術品の窃盗犯を描いたスリラー作品となっており、ミック・ジャガーは本作で、レス・バングとエリザベス・デビッキ演じるカップルを雇ってドナルド・サザーランド演じる有名芸術家から作品を盗ませる裕福な美術品収集家、ジョセフ・キャシディの役を演じている。ミック・ジャガーは本作で2001年の映画『エゴイスト』以来となる映画出演を果たしている。

「ハリウッド・レポーター」によれば、ミック・ジャガーはヴェネチア国際映画祭で次のように語ったという。「僕らは今、非常に困難な状況にあるわけでさ。とりわけアメリカにおいては、かつてきちんと管理されていたはずの環境統制が、現行の政権のせいで後退してしまっていて、壊滅的な状況になってしまっているんだ」

「アメリカは環境統制における世界のリーダーであるべきなのに、今や反対の方向に進んでしまっているんだよ」

ミック・ジャガーは続けて、ヴェネチア国際映画祭の会場近郊で気候変動に対する抗議運動をしていた若者たちに言及している。彼らは「メイク・ザ・レッド・カーペット・グリーン(レッド・カーペットをグリーンに)」と銘打ったスローガンの下、「子供たちの声に耳を傾けて」とスプレーで書かれたプラカードを持って抗議活動を行っていた。

「人々がこれほどまでに抗議の必要性を感じてくれていることを嬉しく思うよ」とミック・ジャガーは抗議活動を行っている若者たちについて語っている。「言うまでもなく、僕はこうした活動を支持している。嬉しく思っているよ。彼らは自分たちこそがこの惑星の居住者だって思っているんだからね」

ミック・ジャガーは続けてイギリスの政情について言及して、ボリス・ジョンソン首相について国民を分断し、公衆にウソをついているとして彼を批判している。

「(英国議会を5週間にわたって閉鎖することが発表されたことに言及して)先週の僕の国といい、多くの国がそうなわけだけど、とりわけアメリカについて言えば、劇的な変化が起きてしまっているわけでさ。礼儀というものがないんだよ」とミック・ジャガーは語っている。

「礼儀がすべてだとは思わないけどさ」とミック・ジャガーは前置きをした上で、次のように自身の懸念を語っている。「これらの組み合わせが導くのは、分断や無作法、ウソでしかないからね」

一方、ザ・ローリング・ストーンズは先日、NASAによって火星の岩石に「ローリング・ストーンズ・ロック」と命名されている。

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