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メタリカのドラマーであるラーズ・ウルリッヒは今週末に控えた『S&M〜シンフォニー&メタリカ』の20周年を記念した公演について、バンドにとって「新しい発見ができる機会」になると語っている。

メタリカは現地時間9月6日と8日の2日間にわたってサンフランシスコ交響楽団と共に「S&M²」と題された公演を行うことが発表されている。

『S&M~シンフォニー&メタリカ』はメタリカとサンフランシスコ交響楽団によるコラボレーションでリリースされたライヴ・アルバム/DVDで、20周年の記念公演はNBA王者であるゴールデンステート・ウォリアーズの新たな本拠地となる多目的ホール、チェイス・センターのこけら落としイベントの一環として行われる。

今回、ラーズ・ウルリッヒは20年ぶりに行うオーケストラとの共演公演について、当時の公演とは異なるものになるとして『ザ・マーキュリー・ニュース』に次のように語っている。

「新しい人たちが集まっているわけでさ」とラーズ・ウルリッヒは語っている。「それに、新しい建物でもある。20年前は(ベーシストの)ロバート・トゥルージロも参加していなかったからね。過去に敬意を払うことができることを嬉しく思っているけど、同時に、新しい発見ができる機会でもあるんだ」

「それこそがメタリカのスピリットだと思うんだ。過去に留まることなく、前に向かって冒険を続けていくっていうね」

ラーズ・ウルリッヒは続けて、交響楽団と共演する上での最大の難関について次のように語っている。「素晴らしい奏者たちや素晴らしいミュージシャンたちにビビって圧倒されないことだね」

「俺たちはやるべきことをやるまでだけど、半人前だって言われることもある」とラーズ・ウルリッヒは続けている。「俺たちには俺たちの分野があるわけでさ。けど、ミュージシャンっていうのは、特定の分野や作品作りに秀でた他の奏者たちに多大なる敬意を持っていると思うし、謙虚な気持ちを持っているものだと思うからね」

「いい意味でも悪い意味でも、俺は自分自身が全体のアンカーだっていうことを深刻に捉えているんだ。それぞれが自分自身のゲームに取り組むまでだし、それに集中しようと思っているよ」

メタリカのジェイムズ・ヘッドフィールドとラーズ・ウルリッヒは今年3月に、サンフランシスコ交響楽団の音楽監督であるマイケル・ティルソン・トーマスやゴールデンステート・ウォリアーズの代表者、サンフランシスコ市長のロンドン・ブリードらと共にチェイス・センターで記者会見を行って、イベントの開催を発表している。

「一夜限りの公演に参加して、新たに文化的な象徴がベイ・エリアに加わることを祝福して欲しいんだ」とメタリカは声明で述べている。「俺たちは招待してもらえたことを嬉しく思っているし、伝説的なマイケル・ティルソン・トーマスやサンフランシスコ交響楽団の素晴らしいミュージシャンたちと共演できることを恐れ多く思っているよ」

この公演は『メタリカ&サンフランシスコ交響楽団:S&M²』として10月9日に日本でも劇場公開されることが決定している。

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