Derek D Souza

Photo: Derek D Souza

ザ・ジャムの元ベーシストであるブルース・フォクストンは数年前から耳鳴りを抱えていることを明かしている。

ブルース・フォクストンは『デイリー・ミラー』紙のインタヴューに応じて、完全に聴力が失われたわけではないものの、高音域の音を聴き取るために補聴器を「時々」着けることを余儀なくされていると明かしている。

ブルース・フォクストンは次のように語っている。「何年か前から耳鳴りを抱えているんだ。実を言うと、時々補聴器を着けなければいけないほどでね。ザ・ジャムだった当時、僕たち3人は可能な限りラウドに演奏するためにマックスの音量で演奏する必要があったんだ。それを40年も続けていると、聴力が次第に悪くなっていくんだよ」

「完全に聴力が失われたわけではないにせよ、高音域の音は聴こえなくなってしまっているんだ。何年もステージの上で大音量のスピーカーの隣に立ち続けて、多くのライヴをこなしてきたことの結果だね」

彼は次のように続けている。「高音域の音や、高いピッチの音がなかなか聴き取れなくなってしまったんだよ。補聴器を着けることで、それがかなり改善されるんだ。自分に聴き取れない音だけを増幅してくれるようにカスタマイズされていてね。着ける頻度が次第に多くなっているよ」

ブルース・フォクストンは続けて、耳鳴りを抱えたことで周囲の会話が聞こえづらくなり、次第に「内向的」になっていったとして次のように語っている。

「例えば僕がパブやレストランに行ったとして、補聴器を着けていなかったら、すべてが曖昧な会話に聞こえてしまうんだ。そのせいで、恥ずかしい思いをすることになるんだよ。誰かと会話をしようとして、その人が大声で話してくれたとしても、『ごめん、聞こえなかった。何て言ったんだい?』って何度も訊くことになるわけでね。そうやって訊くのが4回目くらいになった時には、もう一度訊くのが恥ずかしくなっているんだ。それで、ちょっと内向的になってしまうんだよ」

ブルース・フォクストンは次のように語っている。「元々備わっている聴力には敵わないかもしれないけど、補聴器は素晴らしいよ。単に運がなかったんだ。僕のように40年もラウドなバンドで演奏しているミュージシャンには、こういうことが降りかかるんだよ」

ブルース・フォクストンはポール・ウェラーやリック・バックラーと共にザ・ジャムとして活動し、5年の活動期間を経て1982年に解散するまでに18曲のシングルと7枚のアルバムをリリースしており、全シングルが全英シングル・チャートのトップ40にランクインしている。

ブルース・フォクストンはザ・ジャムの解散後、スティッフ・リトル・フィンガーズのメンバーとして活動した後で、現在はフロム・ザ・ジャムと名付けられたバンドを結成してザ・ジャム時代の楽曲を演奏するパフォーマンスを行っている。

フロム・ザ・ジャムは今月、来日公演を行うことが決定している。

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