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スティール・パンサーは「#MeToo」運動が広がるなか自分たちの行動を改めるつもりはないと語っている。

スティール・パンサーのドラマーで、本名をダレン・リーダーというスティックス・ザディニアはバンドについて「俺たちはやるべきことをやって、めちゃくちゃロックして、プッシーについて歌うまでだ」と語っている。

スティックス・ザディニアはポッドキャスト「クラシック・メタル・ ショウ」に出演して、「#MeToo」運動はバンドに影響を与えることになったかという質問に次のように答えている。「あり得ないよ。このバンドや俺たち4人のうちの誰かが『そうだ。お前ら、誰かをガッカリさせないように俺たちも落ち着いたほうがいいかもしれないな』なんて言うことはないわけでさ」

スティール・パンサーの楽曲の歌詞には、しばしば人種差別的な言及や女性蔑視的な淫らな表現が含まれていることで知られているほか、「ブラバーマウス」によれば彼らは以前、公演中に女性をステージに上げて胸を露出させたこともあるという。

しかしながら、スティール・パンサーにその突飛な態度について謝罪するつもりはないようで、スティックス・ザディニアは次のように続けている。「スティール・パンサーにいると自由になれるんだよ。言いたいことを好きなように言えるんだ。それで、リスナーとしてはある種の感情を抱くことになるんだろうけど、俺たちが目指しているのはまさしくそういうことなんだ」

「スティール・パンサーの前では肩の力を抜いてほしいと思っている。意図してやっていることなんだよ。俺たちとしては『誰かのために変わるつもりはない』っていう感じだね」

スティール・パンサーは昨年、音響機器/楽器メーカーであるTCエレクトロニックとコラボレーションして発売した「プッシー・メルター」というプリセットのギター・エフェクターが性差別的だとして批判を受けている。

スティックス・ザディニアは「クラシック・メタル・ ショウ」の番組内で「プッシー・メルター」の一件にも言及して、次のように語っている。「ほら、俺も理解はできるんだよ。何かを好きになれなくても、まったく問題はないわけでさ」とスティックス・ザディニアは語っている。「スティール・パンサーのことが好きじゃなかったり、むしろ俺たちのことが嫌いだったとしても、何ら問題はないんだ。それぞれに好きなように感じる権利があるからね」

「何が問題だったかって、『これは気に入らないから、誰もアクセスできないようにしよう』って人々が思い始めたということでね。それで、俺たちも反論したんだ。『クソ食らえだ!』ってね」

「許されないものがあるというのは俺たちも理解しているし、そうした範疇を超えてしまうことがあるのも分かっている。けど、『プッシー・メルター』はそうしたものの一つではないと思うんだ」

スティール・パンサーは通算5作目となるニュー・アルバム『ヘヴィー・メタル・ルールズ』を9月27日にリリースする予定となっている。

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