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カサビアンはレコーディング・スタジオで撮った写真を公開して、ニュー・アルバムの制作に取り組んでいることを明かしている。

カサビアンは黒いペンで「バーベキューに火を点ける。ギターをチューニングする。アルバム 7」と書かれた拳の写真をバンドのツイッターに投稿している。

バンドのギタリストであるサージ・ピッツォーノは以前、ソロ・プロジェクトであるザ・S.L.P.として8月30日にリリースするデビュー作を完成させたことを報告しており、今回の投稿はカサビアンとしての活動が再開したことを示唆するものとなっている。

サージ・ピッツォーノは今年6月、カサビアンとして新作の制作に取り組んでいることを明かして、ソロとしてのアルバムを作る過程で生まれたエネルギーをカサビアンにも還元できるはずだと語っている。現時点でのカサビアンの最新作は2017年にリリースした『フォー・クライング・ アウト・ラウド』となっている。

「何が嬉しいかって、完全に生まれ変わったような心地がしているということでね」とサージ・ピッツォーノは『NME』に語っている。「アーティストになりたいと思った時の気持ちを思い出させてくれたんだ。人はなぜ、何かを作りたいと思うのだろう? っていうさ。そうなった時に初めて、人はなりたい自分になれるんだよ。周囲の期待だったり、そうあるべきだとか、そういう声を気にすることがなくなるんだ。自分を取り囲む、他のあらゆる要素が消えていくんだよ。例えば、5歳の子供が座っていたとして、紙を与えれば絵を描き出すだろうし、ギターを持って、その後で絵を描くかもしれないしね。何のためにやっているのかなんていうことは気にしないんだ。意味なんか一切考えることなく、ただ取り組んでいるわけでさ」

一方、サージ・ピッツォーノはザ・S.L.P.として今年9月にUKを含むヨーロッパ・ツアーに乗り出す予定となっている。

サージ・ピッツォーノはセルフタイトルを冠したザ・S.L.P.としてのデビュー作について、“Meanwhile…”から始まる楽曲が3曲収録されることに言及しながら次のように語っている。「僕としては、このアルバムをアップデートされた自画像だと考えていてね。“Meanwhile…”のコンセプトから始まる楽曲が一番最初と中盤、それから一番最後に収録されていて、そこに挟まれる楽曲で物語を伝えるというものになっているんだ。『一方その頃……』から始まることによって、自分自身の実際の居場所とは完全にかけ離れた場所に行くことができるという考え方に魅力を感じてね。自分をそこに入れ込んで、その隙間を埋めようと思ったんだ」

「自分自身のパーソナリティを探求して、それを拡張させているんだよ」

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