モリッシーは自身への「嫌がらせ」を行っているとして『ガーディアン』紙を批判している。
元ザ・スミスのフロントマンであるモリッシーはここ最近、全米ツアーの複数の公演でフォー・ブリテンのロゴが描かれたピン・バッジを付けていたことや、テレビ番組「ザ・トゥナイト・ショウ・スターリング・ジミー・ファロン」に出演した際にも同じピン・バッジを付けていたことで物議を醸している。ビリー・ブラッグはモリッシーを批判した一人となっており、右翼政党「フォー・ブリテン」への支持を表明しているモリッシーをファシズムを掲げた政治家になぞらえ、「ポップ界のオズワルド・モズレー」と批判している。
モリッシーは先週、メディアの「憎しみや被害妄想」に対して次のように述べている。「イギリスに終末の日をもたらすことこそがタブロイド紙の関心事であり、彼らはただ生きているだけで君たちを憎んでいるんだ」
モリッシーは現地時間5月31日に自身のサイトに新たな声明を寄せて『ガーディアン』紙を批判しており、前日に掲載されたティム・ジョーンズの執筆による「ビッグマウス・ストライクス・アゲイン・アンド・アゲイン:ホワイ・モリッシー・ファンズ・フィール・ソー・ビトレイド」に宛てたものと見られている。
「『ガーディアン』やその支持者たちによる、僕に対する尽きることのない嫌がらせを考慮すれば、UKチャート上での『カリフォルニア・サン』の順位には満足しているよ」とモリッシーは述べている。「ただ、誰が僕らを『ガーディアン』紙から守ってくれるんだい? 見たところは誰もいないようだ」
モリッシーは次のように続けている。「特筆すべきは、この嫌がらせを主導しているのが、嘘を書いているとして僕が数年前に裁判所に訴えた人物だということでね。僕との法廷闘争に敗れた彼が、今度は『ガーディアン』紙を使って個人的な復讐を果たそうとしているんだ。あの新聞は僕の音楽に関係する人を全員困らせて、僕についてひどいことを書くように懇願しているんだよ。ソビエト化したイギリスが顔を出しているんだ」
モリッシーはメディアの検閲を呼びかけた「今は亡きメアリー・ホワイトハウス」に『ガーディアン』紙をなぞらえ、同紙の不買を呼びかけている。「『ガーディアン』紙は現代のイギリスにおける間違った悲しいことを代弁している」
モリッシーは現地時間6月2日に再び自身のウェブサイトを更新して、「彼らはどうして誰も自分たちに話をしてくれなくなったのかを疑問に思っている」というキャプションと共にUKにおける新聞の発行部数を示していると見られるグラフの画像を投稿している。
一方、モリッシーは「フォー・ブリテン」への支持を表明していることを受けて世界最古のレコード・ショップで彼の音楽の販売が取り止めになったことが明らかになっている。
カーディフにある世界最古のレコード・ショップとして知られるスピラーズ・レコードは先日、テレビ番組「ザ・トゥナイト・ショウ・スターリング・ジミー・ファロン」への出演でモリッシーが物議を醸していることを受け、モリッシーのカタログ作品の販売を取り止める決定をしたことを発表している。
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