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エルトン・ジョンの伝記映画『ロケットマン』でエルトン・ジョンを演じているタロン・エガートンは、自身が彼の役を演じることに向けられる批判に言及している。

映画『ロケットマン』は、2018年にタロン・エガートンがエルトン・ジョン役を演じることが発表された際、自らの性的嗜好と葛藤するエルトン・ジョンの役を異性愛者が演じることに対して、批評家からは疑問の声も上がっていた。

映画『キングスマン』への出演で知られるタロン・エガートンは今回、LGBTQのコミュニティの「包括性」を讃えた上で、「サッカーの試合中よりもゲイのコミュニティにいる時のほうが安らぎを覚える」と感じていることを明かしている。

「僕はこの役に誠心誠意向き合ったわけで、そのおかげでみんなも僕を(エルトン・ジョンとして)受け入れてくれることを願っているよ」とタロン・エガートンは『GQ』誌に語っている。「LGBTQコミュニティというのは常に包括性を備えたものだったわけでさ。『私たちはここ。あなたは向こう』みたいな感じではなくね。事実、入ってきたい人たちを受け入れてくれる場所なんだよ」

『ボヘミアン・ラプソディ』の監督も務めたデクスター・フレッチャーが手がける『ロケットマン』では、エルトン・ジョンが前妻のレネーテ・ブリューエルと結婚し、1988年にゲイであることを公にカミングアウトするまでの物語が描かれている。

「革命的な時代だったことは間違いないだろうね」とタロン・エガートンは語っている。「一風変わった男性たちが登場し始めたんだ。僕たちの幼少期の頃には、そういうロールモデルがいなかった。時々、僕はそれが過ぎ去った時代の人間のように思うんだ。生まれるには遅すぎたってね」

デクスター・フレッチャーは先日、映画『ロケットマン』について、配給元のパラマウントが世界的な成功を収めるために映画から同性同士のセックス・シーンを削除したという噂を否定している。

『ロケットマン』は先月、マスコミ向けに冒頭20分間の映像の試写会が行われている。

『NME』のオリー・リチャーズは冒頭20分でのタロン・エガートンの演技について次のように評している。「彼は少しばかりエルトン・ジョンに見た目が似ているし、それだけでも彼がこの役に抜擢されたことに納得がいくかもしれない。しかしながら、エガートンの歌声は実にエルトンにそっくりなのだ。映画で使用されているヴォーカルはすべて、タロン・エガートンによってレコーディングされたものであり、観ている者には本当に彼の声なのか確信できなくなる瞬間が訪れることだろう」

映画『ロケットマン』はUKでは5月24日に、アメリカでは5月31日に公開されるほか、邦題『ロケットマン』として2019年に日本公開されることも決定している。

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