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マイケル・ジャクソンの家族は彼の性的虐待疑惑について取り上げたドキュメンタリー作品『リーヴィング・ネヴァーランド(原題)』を批判している。

4時間、2部構成のこの作品はウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックがマイケル・ジャクソンから性的虐待を受けていたと訴えている件に焦点を当てている。2人は少年時代にマイケル・ジャクソンから性的虐待を受けていたと語っている。ジェームズ・セーフチャックとウェイド・ロブソンの2人は、マイケル・ジャクソンが亡くなった際、その遺産管理団体に対して民事訴訟を起こしたが、遺産管理団体は歌手の行いに対して法的責任を負うことはできないとして、2017年に2人とも訴えを棄却されている。

マイケル・ジャクソンの兄であるティト、マーロン、ジャッキー、甥のタージ・ジャクソンは米CBSのテレビ番組「ディス・モーニング」に出演して、『リーヴィング・ネヴァーランド』やその内容について語っている。

ウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックの2人はドキュメンタリーの中で、マイケル・ジャクソンから「ラヴレター」を受け取ったと主張している。タージ・ジャクソンはインタヴュアーのガイル・キングにマイケル・ジャクソンから受け取ったという愛や激励のメッセージが書かれた手紙を見せ、次のように語っている。「叔父は大切な人たちにいつもこういう手紙を送っていたんだ」とタージ・ジャクソンは語っている。「そこに卑猥な意味なんてないんだよ」

タージ・ジャクソンは他の子供たちと共に幼少期にマイケル・ジャクソンの「お泊り会」に参加していたことを明かして、次のように語っている。「僕にとっては、おかしなことじゃなかった」とタージ・ジャクソンは語っている。「外から見たら、おかしいと思われてしまうのかもしれないけどさ。自分でも、おかしなことを言っているように聞こえるのは分かっている。あなたも実際にその雰囲気を体験して、彼や子供たちと一緒に映画を観てもらえれば、それがとても純粋なものだっていうことを分かってもらえるはずだよ」

タージ・ジャクソンはマイケル・ジャクソンが「彼への批判」は彼が「純粋」だったからだとして、子供たちと一緒に寝ることを世間一般と同じような「視点で見ることができなかった」と指摘している。

マイケル・ジャクソンの家族はウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックについて「お金」のためにやっていると反論している。また、彼らは『リーヴィング・ネヴァーランド』をまだ観ていないことを明かして、観る予定もないとしている。一方で、ドキュメンタリーの監督を務めたダン・リードに対しては家族の「確認を取らずに」2人の主張を放送したとして批判している。

「このドキュメンタリーが伝えているのは真実ではないということを知ってもらいたい」とマーロン・ジャクソンはマイケル・ジャクソンについて伝えたいことはあるかという質問の答えとして語っている。「彼らの話を成り立たせる証拠なんて一つもないんだ」

内容に異議を唱えるよりも前にドキュメンタリーを観るべきなのではないかと訊かれると、ジャッキー・ジャクソンは次のように反論している。「ドキュメンタリーを観る必要なんてない。弟のことくらい知っているからね。彼が何を支持していたかなら分かっているし、彼が目指していたことなら分かっている。彼は世界を一つにしたいと思っていて、子供たちを幸せにしようとしていたんだ。本当の彼を知っている人なら、真実を知っているはずだよ」

一方、BBCは「マイケル・ジャクソン:ザ・ライズ・アンド・フォール(原題)」と題されたオリジナルのドキュメンタリーを今年放送することが発表されている。「マイケル・ジャクソン:ザ・ライズ・アンド・フォール」は彼に向けられている疑惑ではなく、マイケル・ジャクソンのシンガーとしての人生を描いたものになるという。

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