ブラーのベーシスト、アレックス・ジェームスは、音楽界におけるインディペンデントの精神は死んだが、食品産業で生き続けていると語っている。
イギリスのオックスフォードシャーでチーズ生産の農場を経営しているアレックス・ジェームスは、先日『デイリー・エクスプレス』紙に対して、自身の2つの天職の類似点と相違点について語っている。
アレックス・ジェームスの発言は次のように語っている。「僕が育ったインディーズ音楽の文化は、今では消えてしまったよ。例えばゲイ・バイカーズ・オン・アシッドみたいな、僕が学生時代に聴いていたバンドはみんな、今だったら、ああいう形で存在するのはすごく難しいと思う」
「小さなバンドは最終的に消えてしまうことになるけど、ガレージ・ロックのバンドにならなくても、ガレージで玉ねぎのピクルスを作ることがもしできれば、そこからビジネスが始まるかもしれない。職人が作り出すちょっと凝った食品には市場があるからね」とアレックス・ジェームスは続けている。「自主独立の精神は食品産業に移ってしまったんだ」
アレックス・ジェームスはさらに次のように語っている。「僕は信じられないほどラッキーだった、というのは食のブームが始まって、ここ10年くらいイギリスの食べものが話題になっていたからね。テレビをつけてみてよ。前は音楽番組をやっていたけど、今では食べものばかりが取り上げられている」
また、アレックス・ジェームスは、今年4月に12年ぶりのアルバム『ザ・マジック・ウィップ』をリリースしたブラーとしてパフォーマンスを行うことを、ヨガになぞらえて語っている。「ブラーであることや、ベースを弾くことは、そんなに脳ミソを使わないんだ。ヨガをやるのに少し似ているよ。どうすれば上手にできるかは自分がよく知っている、たった1つのことだからだよ。他のことは行き当たりばったりでやっているけどね」
アレックス・ジェームスは、自身がPRアンバサダーを務める、ディスカウント系スーパーマーケット、リドルの新しい48種類のストロング・ビール・シリーズの発売を記念したイベントに登場している。
一方、直近のインタヴューでデーモン・アルバーンは、ブラーとしてライヴをやることや、UKでのヒット曲をアメリカの観客に向けて翻訳することについての複雑な心情を語っている。
ブラーでライヴをやるのは楽しいかと訊かれて、「悩みの種みたいになるのは避け」ようとしているが、一度ステージに立てば楽しまずにはいられないと認めている。
「ステージを降りた瞬間、『二度とやらない』って言うんだ」とデーモンは語っている。「すごく変な感じなんだよ。あのやりたくないという感情を説明する心理学的な論文かなにかがあるべきだと思うね。でも、やっている時は、すごく大好きに感じるんだ。そして、やり終えると、もうやりたくなくなるんだよ」
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