Paul Harries

Photo: Paul Harries

スリップノットのコリィ・テイラーはバンドが着用するマスクについて被ることになった経緯やその後の試行錯誤について語っている。

スリップノットは現在、通算6作目となるニュー・アルバムを制作していると見られている。コリィ・テイラーはディーン・デルレイのポッドキャスト「レッツ・ゼア・ビー・トーク」のインタヴューでバンドのマスクについて語っている。

「試行錯誤があったんだよね」と彼は語っている。「クラウンの場合は、あのマスクを12歳の時から持っていたんだけどさ。あのクラウンのマスクはすでに彼の一部だったんだ」

「バンドの他の連中の場合は、似合うマスクを見つけるまでにいろいろあったんだ。俺の場合、最初はどうしたらいいか本当に分からなくてね。それでクラウンと彼の奥さんが見つけるのを実際に手伝ってくれたんだよ。車の衝突試験用の古いダミー人形を見つけてきてくれて、俺たちはそいつを裏返して使ったんだ」

彼は次のように続けている。「当時は俺も恐怖心があったから、マスクの穴を通してその恐怖を取り払ったわけなんだ。俺が頭を刈りあげたときには、みんな見た目を揃える感じで同じ髪型にして、マスクに顔を突っ込んだんだよ」

「でも、俺は長年、このやり方を進化させたいと思っていてね。だから、視覚的に伝えたいことについて、もうちょっと実験的で冒険的にしたんだ。そこで、本当にそれぞれのマスクのコンセプトの違いが生まれたというわけなんだよ」

さらにコリィ・テイラーは自身にとってマスクが持つ意味についても語っている。「俺からすると、今の自分が何者か探求していく感じなんだ。バンドの連中に対しては何もないんだけど、自分にとってはさ……特に俺は歌詞とかの面では4年前に『5』を作ったときや、それ以前の『オール・ホープ・イズ・ガーン』を作ったときの自分と違っているわけだからね」

マスクの制作については日本人アーティストのスクリーミング・マッド・ジョージなど様々なアーティストに作ってもらってきたことを明かしているほか、マスクを高額で購入しようする者が現れたことも明かしている。

「実際このマスクにすごい金額を払うって言ってきた連中がいたんだよ。でも俺はとりあえず『まだダメだよ。まだその段階じゃない』って感じだったね」

先日、長年にわたって伝説的ミュージシャンの衣装のクリーニングを手掛けてきたハンス=ユルゲン・トプフは、スリップノットの衣装がこれまでで最大の挑戦だったことを明かしている。

一方、コリィ・テイラーは新作について「バンドの歴史においても最もダークなチャプターの一つ」で、「ファースト・アルバムと『アイオワ』が交差しているような感じ」であるとしている。

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