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クイーンのギタリストであるブライアン・メイはソロとして20年ぶりとなるシングル、“New Horizons”を2019年の元日にNASAのコントロール・センターからリリースすることが発表されている。

ブライアン・メイが最後にソロとしてリリースしたシングルは1998年にリリースしたアルバム『アナザー・ワールド』に収録された“Why Don’t We Try Again”となっている。天体物理学博士であるブライアン・メイは今回、NASAが現在進めている探査機「ニュー・ホライズンズ」のミッションに楽曲を提供することが発表されている。「ニュー・ホライズンズ」は太陽系外縁天体の調査を目的とした探査機で、2019年1月1日には史上最も遠い場所に到達する予定となっている。ブライアン・メイの楽曲には今は亡きスティーヴン・ホーキング博士によるスピーチも収録されているという。

「このプロジェクトはこれまでとは違う方法で僕を駆り立てたんだ」とブライアン・メイは語っている。「僕にとって、天文学と音楽という人生の二つの側面を繋げるというチャレンジはとてもワクワクするものだった。NASAの素晴らしいミッションを主導するアラン・スターンから、去年の5月に話があってね。(次の探査目標の天体である)ウルティマ・トゥーレのためのテーマ曲を作ってもらえないか頼まれたんだ。ニュー・ホライズンズの探査機がこの新たな目標に辿り着くという時に流せる曲がないかということでね」

ブライアン・メイは次のように続けている。「人類が到達する最も遠い場所だという考えに刺激されたんだ。宇宙探査機が地球に送ってくれる画像を通じて、これまでで最も遠い場所にある物を間近で見られるんだからね。自分たちが住む宇宙を理解したいという、人類の尽きることのない探究心をよく表していると思うよ」

「新たな天体と近距離で接近するとなれば、2006年1月の始動以来このミッションに膨大なエネルギーを費やしてきた人たちはきっと、グランド・ピアノほどの小さくて勇敢なこの宇宙探査機の中に実際にいるような気分になるんだろうね。この探査機の『目』を通じて、僕たちは初めて(海王星軌道よりも外縁にある)カイパーベルト天体が何で作られているのかを研究し始めることができるんだ。そうなれば、僕たちの太陽系がいかにして生まれたかについての貴重な証拠が得られるかもしれないよね」

ブライアン・メイによる“New Horizons”は日本時間1月1日午後2時02分にリリースされる。

一方、クイーンの“Bohemian Rhapsody”は先日、20世紀の楽曲で最もストリーミングされた曲になったことが発表されているほか、映画『ボヘミアン・ラプソディー』は音楽伝記映画における興行成績の世界記録を更新したことが明らかになっている。

ブライアン・メイは先日、映画『ボヘミアン・ラプソディ』について当初想定していたサシャ・バロン・コーエンがフレディ・マーキュリー役を演じていたら「災難」になっていただろうと語っている。

「あと少しで災難になるところだったよ」とブライアン・メイは語っている。「ギリギリのところで、このままだといかに災難になるかに気が付いたっていうところだね。宇宙工学じゃそこは分からないわけでね。まあでも、もう少しでその岩に当たるところだったんだ。キャスティングが始まったばかりの頃は、みんなナーヴァスだったと思う。誰が自分を演じることになるのかを決めるっていうのは、本当にタフなことだったよ」

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