映画『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』の監督を務めるバンドの友人でコラボレーターのマット・ホワイトクロスは、バンドが来年「人々を驚かせる」ことになるニュー・アルバムの制作に取り組み始めると語っている。
『オアシス:スーパーソニック』も手掛けたことで知られる、コールドプレイの大学時代からの友人であるマット・ホワイトクロスによる最新作『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』は、彼らの20年間の歴史が間近でパーソナルな視点から撮影された、多くの未公開映像で構成されたドキュメンタリー作品となっている。コールドプレイはこの1年の間にほとんど公の場に登場していないものの、マット・ホワイトクロスによれば彼らには来年スタジオに戻る計画があるという。
「彼らは今休息を取っている状態で、この1年は容赦なく休暇に当てることにしていたんだ」とマット・ホワイトクロスは『NME』に語っている。「これまでの彼らには見られなかったことだよね。彼のことをワーカホリックと呼んでいいのかは分からないけど、クリス(・マーティン)は自分のやっていることを本当に愛しているからね。彼はスタジオの内外で1日に3曲から4曲の楽曲を書いているんだ」
「そして彼らは今年、飛び立つことを決めたんだよ。自分の知る限り彼らはまだ何もしていないし、自分も彼らの周囲からは離れていたけど、彼らは来年に向けた計画があるはずだよ」
コールドプレイの通算8作目となる次回作のサウンドについて、何か知っているところがあるかと訊かれると、マット・ホワイトクロスは次のように答えている。「いくつかの音源を聴いたし、彼らがそれについて話しているところを撮った映像もあるんだ。だけど、それを私が話すわけにもいかないと思うからね。興味深いものなんだけどね」
「彼らほどの成功したバンドになると、『アルバムを作っている最中に違いない』と常に報じられるのがつきものだけどさ。バンドが気に入られようが気に入られまいが、アルバムの1枚1枚が実験的なものになっているわけで、前作とは著しく違うものになるわけでね。レディオヘッドのようなバンドがいい例だよ。コールドプレイはまだ、ファンがすべからく『何だこれは?』となるような『キッド A』的なアルバムを書いたことがあるわけではないけど、新作の最初の曲とそれまでで最も最近の曲を聴き比べれてみれば、新曲は予測できなかったようなものになっているんだ。彼らは常に自分自身にチャレンジを課し、他の人たちを驚かせようとしているんだよ。ブライアン・イーノのような人と仕事をしているのもそれが理由だよね。そういう意味でも、彼らの次のアルバムが人々を驚かせることになるのは間違いないよ」
マット・ホワイトクロスは次のように続けている。「アルバムを作り終える度に、彼らはやり尽くしたような境地に達するわけでね。クリスはいつもこう言ってるんだ。『ああ、僕たちはやり切ったぞ。バンドとしてもう言い残したことはない』ってね。でも、時間が経つと次第にまた火が点き始め、次に向けた熱を帯び始めるんだよ」
映画『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』は本日11月16日よりAmazonプライム・ビデオで配信がスタートする。
一方、コールドプレイは先日、『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』のワールド・ツアーを締めくくるライヴ・アルバムと、ライヴの模様を収録した映像作品のリリースを発表している。
コールドプレイは12月にライヴ作品が2作品リリースされることが発表されており、映像作品である『ライヴ・イン・サンパウロ』のほか、ライヴ・アルバムである『ライヴ・イン・ブエノスアイレス』もリリースされることが決定しており、ドキュメンタリー作品『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』も合わせた『ライヴ・イン・ブエノスアイレス/ライブ・イン・サンパウロ/ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ(フィルム)』がリリースされることも決定している。
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