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およそ1ヶ月前に自身が手がけたギター・エフェクターの名称が性差別的だとして批判を受けたスティール・パンサーだが、新たなモデルをリリースすることを発表している。

スティール・パンサーのギタリストであるサッチェルことラッセル・パリッシュは先月、デンマーク発の音響機器/楽器メーカーであるTCエレクトロニックとコラボレーションして、その名も「プッシー・メルター」というプリセットのギター・エフェクターを発売していた。

現在は削除されているウェブサイトでは説明として次のように述べられていた。「我々がスティール・パンサーの極めて謙虚なギタリストと会った時に、彼が求めた条件はたった一つ:最前列の女性たちと同じくらい湿った音でなければならないというものでした」。説明は次のように続いていた。「すなわち、グラムロックのギターソロと湿ったフロアこそがあなたの考える素晴らしい時間なのであれば、『フラッシュバック・ディレイ』のシリーズ『プッシー・メルター』はまさにあなたにもってこいのプリセットだと言えるのです!」

その後、「プッシー・メルター」はオンライン上で批判を受けて販売が中止されており、TCエレクトロニックは次のような声明を発表している。「商品は不適切なものであったと認識しております……心からお詫び申し上げます」

しかしながら、スティール・パンサーは今回、同じく「プッシー・メルター」と題された新たなギター・エフェクターを独自に発売することを発表している。ピンク色の「プッシー・メルター」には、それぞれ「ダーティ」、「ラウド」、「ブーティ」、「シズル」と名付けられたエフェクトがあらかじめセットされているほか、コードの差込部分には「引き抜く」、「差し込む」と記されている。また、スイッチについても「モイスト」と「ガッシング」というオプションが搭載されている。

バンドはプレスリリースで次のように述べている。「俺たちはアメリカの全市民に与えられている言論の自由をリスペクトし、それを愛しています。世界中のどこにいようと、すべての人々に与えられている自分自身を表現する権利を支持しています。俺たちのショウは、あらゆる人種やジェンダー、性的嗜好を持つすべての人々を歓迎しています。ショウはパーティーを通じてあらゆる人たちの個性を祝福するもので、もちろんへヴィー・メタルへの愛もそこにはあります」

「発売された当初にサッチェルがハッキリと説明していたように、『プッシー・メルター』のトーンパックで創り出されるサウンドは、それを聴いた女性たちに喜びをもたらすものです。スティール・パンサーは、皆さんの耳に心地のいいオーガズムを提供していくことを喜びと共に発表致します」

スティール・パンサーは先日、『NME』とのインタヴューでドナルド・トランプ大統領就任式でパフォーマンスをしたかったかと訊かれると、「もちろんだよ!」と答えた上で次のように語っている。「何だってやるよ。報酬がよければだけどね」

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