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デヴィッド・ボウイがまだ10代だった頃にレコーディングした最初のデモ・テープが古いパンかごの中から発見されている。

このデモ・テープはデヴィッド・ボウイが16歳のときにレコーディングされたもので、当時、彼は本名のデヴィッド・ジョーンズとして活動し、元々はサックス奏者であったことで知られている。収録されている“I Never Dreamed”は、彼が最初にやっていたバンドであるザ・コンラッズと共に、彼の歌声が初めてレコーディングされたものだという。このテープでバンドはレーベルのデッカに契約を断られ、その後ソロ・アーティストとしてデヴィッド・ボウイが名声を獲得するまで長い時間がかかることになった。

『ガーディアン』紙によると、今回このテープが古いパンかごから発見され、オークションで最低でも1万ポンド(約146万円)で取引される見込みだという。

テープはザ・コンラッズでドラマーとマネージャーをしていたデヴィッド・ハドフィールドによって発見されている。発見時に彼は引っ越しの最中で、その他にもバンドに関わる出演契約表や写真、プロモーション用のスケッチ、バンドに関連した手紙や請求書が見つかっている。

「僕たちは何本かのギターで、1曲オリジナル曲をやろうって決めていたんだ」とデヴィッド・ハドフィールドは語っている。「僕は“I Never Dreamed”を選んだんだ。これが一番よくできていて、他の2曲はちょっと弱かったからね。僕はさらに、この曲を歌って適切な解釈をしてくれる適任者はデヴィッドだと思ったんだよ。それでこの曲が55年前、デヴィッド・ジョーンズが歌う、まさしく最初のレコーディングになったというわけなんだ」

彼は次のように続けている。「デヴィッドがリード・ヴォーカルをとっているデモの録音は、他には存在しないんだ。デッカは最初は僕たちを断ったんだけどね。でも、結局その次の年に俺たちのオーディションをしてくれて、そこではヴォーカリストのロジャー・フェリスがリードをやって、デヴィッドはバッキングのハーモニーをやったんだよね」

オメガ・オークションのポール・フェアウェザーはテープについて次のように語っている。「完全に唯一のもので、非常に歴史的な重要性があります。その後、大変なスターダムへ上り詰めることになる、駆け出しミュージシャンの最初のスタジオ・レコーディングですからね」

テープは9月にオークションに出品される予定となっている。

一方、デヴィッド・ボウイについてはキャリアを総括するボックスセット・シリーズの第4弾となる『ラヴィング・ジ・エイリアン [1983-1988]』がリリースされることが決定している。

この『ラヴィング・ジ・エイリアン [1983-1988]』は、これまでにリリースされてきた『ファイヴ・イヤーズ [1969-1973]』、『フー・キャン・アイ・ビー・ナウ [1974-1976]』、『ア・ニュー・キャリア・イン・ア・ニュー・タウン [1977-1982]』同様、未発表音源を収録して、海外では10月12日にリリースされる。日本盤CDボックスセットは10月下旬の発売が予定されているとのことで、詳細は後日発表される。

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