デーモン・アルバーンは“FourFiveSeconds”でのカニエ・ウェストとポール・マッカートニーの共作について語り、カニエ・ウェストについてポール・マッカートニーを「罠に嵌めた」として批判している。
本日6月29日にゴリラズとしての新作『ザ・ナウ・ナウ』をリリースしているデーモン・アルバーンは、仏『ヌーヴェル・オプセルヴァトウール』誌のファブリス・プリスキンによるインタヴューの中で、ポール・マッカートニーに対するカニエ・ウェストの態度に苦言を呈している。
「僕にカニエの話をさせないでくれよ」とデーモン・アルバーンは語り、カニエ・ウェストがポール・マッカートニーやリアーナと共作した“FourFiveSeconds”に言及している。「僕はあの悪質なコラボレーションに不満があるんだ。カニエ・ウェストはポール・マッカートニーを罠に嵌めたんだよ」
「ミュージック・ビデオの中にはポール・マッカートニーもいたけどさ」とデーモン・アルバーンは続けている。「楽曲では彼が聴こえてこないよね」
デーモン・アルバーンは続けて、カニエ・ウェストは「ポール・マッカートニーの名前が欲しかっただけ」だとした上で、ポール・マッカートニーにカニエ・ウェストと共演しないよう自身が忠告していたことを明かしている。
「彼らがコラボレーションする前に、僕はポールに『気をつけてください』っていうメッセージを送ったんだ。個人的に、平等な関係性にはならなそうだと感じたからね……カニエは失礼な態度を取るんじゃないかって思ったんだ」
「まあ、知っての通り、ポールはそんなこと気に留めなかったんだけどね。結局、彼はポール・マッカートニーだからさ。カニエ・ウェストもカニエ・ウェストだからね。彼はカニエ・ウェストでしかないんだ。彼は他の人たちを食い物にするような人たちを寄せ集めたような人なんだよ」
インタヴュアーがカニエ・ウェストとデヴィッド・ボウイを比較すると、デーモン・アルバーンはデヴィッド・ボウイについて「カニエ・ウェストとはまったくもって異なっている」と語っている。「彼らの3人共を知ってるけどさ……ボウイ、ポール・マッカートニー、カニエ・ウェストっていうね」とデーモン・アルバーンは続けている。「彼らはみんな違うんだよ……控えめに言ってもね」
ポール・マッカートニーは先日、カニエ・ウェストとの共作について振り返り、次のように語っている。「僕はギターを弾いたりしていたんだけど、カニエはほとんどの時間をコンピューターでキム(・カーダシアン)の写真を見て過ごしていたんだ」
「最終的に僕らはたくさんの話をしたんだ」とポール・マッカートニーは『DIY』誌に語っている。「僕はちょっとした楽曲をいくつか弾いてみて、そのうちの一つが最終的にリアーナとの“FourFiveSeconds”になったんだ。僕にとって重要なのは、幸運にもそういう人たちが(僕と仕事をすることに)興味を持ってくれるということであって、僕もそれに何かしら貢献できるということなんだ。僕にとって、それって素晴らしいことなんだよ。多様性は大歓迎だからね」
「僕たちはビバリーヒルズのホテルの裏にあるバンガローで2〜3日の午後を一緒に過ごしたんだ。彼のエンジニアも一緒で、何か起きてもいいようにいくつかマイクも用意してね」と彼は続けている。「僕はギターを弾いたりしていたんだけど、カニエはほとんどの時間をコンピューターでキム(・カーダシアン)の写真を見て過ごしていたんだ。僕はその時、『本当に僕らは曲を書く時間を持てるだろうか?』って思っていたよ」
「けど、その後で彼がちゃんと曲を書いていたことが判明したんだ。キムはカニエのミューズだったんだよ。彼は僕が弾いていたリフをきちんと聴いていて、頭の中ではそれが間違いなく使えるということを理解していたんだ。それで、彼はそのリフを採用して、テンポを速めて、どういうわけかリアーナを連れてきて歌ってもらったんだ。リアーナは僕の大好きなアーティストの一人でもあったんだけどね。そういうわけで、あの曲は僕がまったく苦労することなく出来上がった曲なんだよ」
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