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スマッシング・パンプキンズのフロントマンであるビリー・コーガンは、過去の鬱病や自殺願望との闘いについて語っている。

ビリー・コーガンはラジオ番組「ハワード・スターン・ショウ」に出演して、クリス・コーネルやチェスター・ベニントン、アンソニー・ボーディンら多くの人たちが近年に自殺で命を絶っていることについて言及している。ビリー・コーガンは自殺願望を抱いた経験のある人たちについて、「気持ちが分かる」としつつも、今はそれが「最悪なことだと理解している」と語っている。

「僕は当時どうすべきか分からなくてね。そうした経験をしたことのある人の気持ちがすごく分かるよ。僕の場合は重度のパニック障害を抱えていたんだ」とビリー・コーガンは語っている。「シャワーを浴びていると、動悸が激しくなって、頭がおかしくなりそうになるんだよ。今なら分かるけど、まさにそれが最悪の状態なんだ」

「オルタナティヴ・ネイション」の報道によれば、ビリー・コーガンは続けて次のように語っているという。「自分の命を断つ寸前まで陥った者として、自殺には断固として反対するだけじゃなく、自殺は絶対に価値のないことだって言うだろうね」

何が自身を救ってくれたのかと訊かれると、ビリー・コーガンは次のように続けている。「僕にとって、それはスピリチュアルな問答だったね。僕の場合だけどね。神様にこう言うんだ。『僕は自分の状況を受け入れられません。このゲームを終わらせようと思っています』。2つ目としてこう言うんだ。『笑いや幸せのある明日を想像できません』。今となっては理解しがたいけど、そうやって乗り越えたんだ。息子のことを考えたりね。どうしたらすべてを売り払って島に移住できるかなんてことを考えていたよ」

ビリー・コーガンはさらに次のように続けている。「乗り越えるためにやるべきことをやるんだ。いかなる状況下であってもね。もしも病気とかなら、それは唯一の例外かもしれないけど、それは完全に別問題だからね。頭と心が健康なのだとすれば、自分の命を断とうする状況なんて僕には想像できないからさ」

「僕らの業界でそういう決断をしてしまった人たちやその家族のことを思うと心が痛むよ。神は彼らに多くを与えたから、彼らを失った時には多くを失うことになるんだ」

ビリー・コーガンは同じインタヴューの中で、バンドの元ベーシストであるダーシー・レッキーから「脳腫瘍にでもなったのかと思った」と批判されたことや、彼女が再結成に参加しない理由についても語っている。スマッシング・パンプキンズはオリジナル・メンバーの大部分を中心に再結成を発表しており、米テレビ番組で最新シングル“Solara”のパフォーマンスも披露している。

また、スマッシング・パンプキンズは10月16日に再結成後初となるUK公演をロンドンのSSEウェンブリー・アリーナで行うことを発表している。バンドは10月18日にイタリアのボローニャでも公演を行う予定となっている。

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