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アリアナ・グランデは昨年の自身の『デンジャラス・ウーマン』ツアーのマンチェスター公演を襲ったテロ事件について語っている。

昨年の5月22日にアリアナ・グランデのコンサートを襲ったこのテロはマンチェスター・アリーナのロビーで爆発が起きて、22名が亡くなり、59名が負傷している。テロ事件から間もなく1年が経とうとしているが、アリアナ・グランデは今でも事件で負った精神的なダメージから回復できていないと明かしている。

「とても多くの人たちが喪失や痛みを経験したわ。これを乗り越えるには永遠とも言える時間がかかると思う」とアリアナ・グランデは『タイム』誌の「次世代のリーダー」特集の中で語っている。

アリアナ・グランデは自身の公演を襲ったテロ事件について「人類における最も最悪なこと」の一つとした上で、次のように続けている。「音楽はこの世界で最も安全なものであるべきなの。それもあって、今でも毎日私の心に重くのしかかっているのだと思う。もっと多くのことを私が解決できたらって思うわ」

アリアナ・グランデはテロ事件後、多くのアーティストと共にテロ事件の被害者に対する追悼コンサート「ワン・ラヴ・マンチェスター」を開催している。

アリアナ・グランデは、追悼コンサートを開催したことでテロに立ち向かえたことを嬉しく思っていると明かした一方で、当時の現場にいた彼女を含む全員に残された精神的なダメージは今後数年間も引きずることになるだろうと語っている。

「だから、私は自分にできる最善のやり方で立ち向かったのよ」と彼女は語っている。「私が一番嫌なのは、そういうことが起きた時に、ファンのみんなからテロが勝利したって思われてしまうことなの。時が経てば、気楽に話せるようになったり心が軽くなるって思うのかもしれないけど、私は今でも毎日そういう平穏が訪れてくれるのを待っているし、今もまだ苦しんでいるわ」

アリアナ・グランデは自身の痛みを楽曲に落とし込んでおり、4月18日に力強いアンセムである新曲“No Tears Left To Cry”をリリースしている。

「自分のことを前よりも大切にできるようになったときに、バランスが取れるようになって、自由になって、喜びも感じるようになったの」とアリアナ・グランデは語っている。「それは音楽にも注ぎ込まれているわ」

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