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モリッシーはソロ・アーティストとしての作品のほとんどに自身の誇りがあるゆえに、もうザ・スミスは聴いていないと語っている。

元ザ・スミスのフロントマンであるモリッシーは自身の新たなウェブサイト「モリッシー・セントラル」でインタヴューに答えており、人種差別と非難されたことについてはヒトラーも「左翼」だったとし、ロンドン市長のサディク・カーンについて「まともに喋ることができない」と語っている。このインタヴューのなかで、モリッシーは輝かしい過去の栄光に関するフラストレーションについても語っている。

ザ・スミスの曲を聴くかどうかと尋ねられたモリッシーは「いや。美しいものだったけど、もう過ぎたことなんだ」と語っている。

「『ロウ・イン・ハイ・スクール』も、『ワールド・ピース・イズ・ノン・オブ・ユア・ビジネス〜世界平和など貴様の知ったことじゃない』も、『イヤーズ・オブ・リフューザル』も、『リングリーダー・オブ・ザ・トーメンターズ』も、『ユー・アー・ザ・クワーリー』も、『スウォーズ』も、『サウスポー・グラマー』も、『ユア・アーセナル』も、『ヴォックスオール・アンド・アイ』も誇りに思ってるんだ。これらは僕自身なんだよ。ザ・スミスは素晴らしいけど、単純に時間だよね」

彼は次のように続けている。「これらのソロ・アルバムがない人生なんて想像できないよ。そう、『マルアジャスティッド』さえね! 僕はこれらの作品が本当に好きなんだ」

モリッシーはまたメディアがソロとしてのキャリアを取り上げようとしないことについて語っている。

「昨年、僕は『タイムズ』紙のインタヴューを受けたんだけどさ、ザ・スミスの写真がたくさん掲載されたんだ……インタヴューの中で一切言及していないメンバーたちのね」とモリッシーは語っている。「そうした状況とやっていかなくちゃならないんだよ。ザ・スミスのその先を見てみたり、ザ・スミスの曲以外で見出しを書こうというような掘り下げは存在しえないんだ」

「1983年をずっと振り返っているのが忌々しいことだとは思わないよ、でも、憂鬱な感傷に浸ってしまうことは確かでね。デヴィッド・ボウイについて(最初のヒット・シングルである)“The Laughing Gnome”にばかり執着しているのような感じだよね」

当然のことながら、ザ・スミスの再結成の可能性は実現しなさそうなものとなっていて、今年の初め、元ベーシストであるアンディ・ルークは「クラシカリー・スミス」のコンサートへの参加を取り下げている。

また、元ギタリストのジョニー・マーは6月15日にソロ・アルバム『コール・ザ・コメット』をリリースすることが発表されている。

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