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ジュリアン・カサブランカスはドナルド・トランプ大統領に対する「主流派による抵抗は全体として」「完全に要点を履き違えている」と語り、ドナルド・トランプ大統領は「真の問題を覆い隠す、分かりやすい見せかけにして傀儡」でしかないとしている。

ジュリアン・カサブランカスは米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューで、モスクワを拠点とするニュース専門テレビ局「ロシア・トゥデイ」のファンであることを部分的に認めており、この賛否両論のあるニュース局は「明らかに」プーチン大統領体制派のプロパガンダでありつつも、アメリカ人の反体制派に放送時間を与えているとしている。

「マーティン・ルーサー・キングやマルコム・Xのような人の反体制の声が少しだけ主流派になったこともあったわけだけどさ」とジュリアン・カサブランカスは語っている。「でも、今じゃ自分たちの意見を表明するためにロシア・トゥデイに頼らなければならないほど人々は抑圧されていて、それでいて連中はロシア・トゥデイを締め出そうとしているんだからね」

「まるで『スター・ウォーズ』の新作みたいだよね。宇宙船に10人だけ残されて、彼らがレジスタンスというね。残っているのはそれだけなんだよ」

「ロシア・トゥデイでは(元ミネソタ州知事の)ジェシー・ベンチュラや(米ジャーナリストの)クリス・ヘッジズの番組も放送していて、彼らは何かを言わされているわけでもないからね」とジュリアン・カサブランカスは続けている。「要は、もしもロシアに赴いてプーチンに真実をぶちまけたいと思うのなら、アメリカのテレビ番組なんかでやらなきゃならないわけでさ」

「ロシア・トゥデイこそが答えだって言いたいわけじゃないよ。ただ、僕が言いたいのは、思うにトランプに対する主流派による抵抗は全体として完全に要点を履き違えているっていうことでね。トランプは真の問題を覆い隠す、分かりやすい見せかけにして傀儡でしかないんだよ」

ジュリアン・カサブランカスはまた、アメリカにおける人種問題こそが「対処すべき一番の課題」であり、アメリカはこれまで歩んできた進歩を「後戻り」してしまっていると語っている。

ジュリアン・カサブランカスは続けて、現在の状況について「希望がないわけでは決してない」とした上で「インターネットに希望がある」と語っている。

同じインタヴューの他の部分では、ジュリアン・カサブランカスはザ・ビートルズを聴かないことが自身の音楽や個性を特徴づけているかもしれないと語っている。

先日、ジュリアン・カサブランカスはポップ・ミュージックの現状を嘆き、アリエル・ピンクはエド・シーランと同じくらいビッグであるべきだと語っている。

ジュリアン・カサブランカスによるザ・ヴォイズはニュー・アルバム『ヴァーチュー』をRCAより3月30日にリリースする予定であるという。これは2014年のデビュー・アルバム『ティラニー』に次ぐセカンド・アルバムである。

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