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ジューダス・プリーストのフロントマンであるロブ・ハルフォードは先日ツアーからの離脱を発表したギタリストのグレン・ティプトンについて語っている。

グレン・ティプトンは先日、パーキンソン病のためにツアーから離脱することを明かしている。

70歳のグレン・ティプトンは1974年にジューダス・プリーストに加入し、その後まもなくデビュー・アルバム『ロッカ・ローラ』がリリースされている。

ロブ・ハルフォードは今回、イギリスのカルチャー・サイト「クワイエットアス」のインタヴューに応じ、ツアーからの離脱を表明したグレン・ティプトンについて依然として「ギターを弾くことはできる」ことを明かし、今後のツアーで「ステージに立つ可能性はある」と語っている。

「グレンは10年にわたってパーキンソン病と果敢に闘ってきたんだ。彼は病気によって何もストップさせるようなことはなかったんだ。ソングライティングやレコーディング、そして、世界を回るツアーをここ10年の間ね」とロブ・ハルフォードは語っている。

「彼は今でもギターを弾けるんだよ。これは強調しておかなきゃいけない。彼は今もギターを弾けるんだ。けど、ジューダス・プリーストが長年にわたって書いてきたチャレンジングな曲や、セットリストに欠かせないような曲について言えば、彼には少し負担になってしまうんだよ。グレンにとっての一番大きな決断は――これこそグレンが僕たちのヒーローたる所以なんだけど――自分の代わりにアンディ・スニープに思いを託したことだ。俺たちはアンディをよく知っているし、アンディはグレンの代わりに『ファイアーパワー』のツアーのステージに立つっていう彼からのリクエストを快く引き受けてくれたんだ」

ロブ・ハルフォードはまた、グレン・ティプトンはツアーから離脱するものの、今後のツアー日程の中で彼がステージに上がる可能性はあるとしている。

「今回のことで俺たちやグレンにとってすごく前向きに捉えているのは、今回の挑戦によってグレンの生活をそんなに変えさせてしまうようなことはしないってことなんだ」とロブ・ハルフォードは説明している。「グレンはグレンのままだ。グレンはギターだって弾けるんだからね」

彼は次のように続けている。「偉大なヘヴィ・メタル・ギタリスト、グレン・ティプトンのままだよ。役割は変わったけどね。『ファイアーパワー』のツアーのどこかでサプライズで登場して、一緒に“Living After Midnight”だったり“Breaking The Law”をやってくれるのが待ちきれないよ。すごく特別な瞬間になるだろうね。それは最初の公演かもしれないし、最後の公演かもしれない。僕らにも分からないよ。喜ぶべきは、グレンがまだプレイできて、僕らと共にあるっていうことだ。グレンは『ファイアーパワー』のリリースを祝うことを僕らと同じくらい楽しみにしているよ」

ロブ・ハルフォードによれば、グレン・ティプトンが今後どのように『ファイアーパワー・ツアー』に携わるかについてはまだ未定だという。「僕らもまだこの状況を飲み込もうとしている段階だからね。グレンは先週の木曜日(2月8日)にツアーから離脱することを決めたばかりなんだ。だから僕たちはまだ、あらゆる可能性を考えている最中なんだよ」

「それに、この種のあらゆることにも言えることだけど、病気の症状を和らげるための医学や薬学といったことは日々目まぐるしく進化しているわけだからね。グレンについての話はそんな感じなんだ。(何が起こるかは)誰にも分からない。来年か再来年には、状況が驚くほど変わっているかもしれない。今、言えることとしては、僕らの声明にもあった通り、グレンはいつかどこかで復活する可能性があるっていうことだ」

ロブ・ハルフォードは続けてバンドが発表した声明に対するファンからの献身的なメッセージへの感謝の言葉を語っている。

「1時間置きくらいに(自分の携帯を)チェックしていたんだけど、とても感動的だったよ。本当に感動したんだ」とロブ・ハルフォードは語っている。「グレンのために素晴らしいメッセージを送ってくれたみんなに感謝してるよ。グレンもみんなからのメッセージを読んでいるし、送られてきた愛のおかげで元気が出るはずだよ」

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