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ザ・ストロークスのフロントマンであるジュリアン・カサブランカスはバンドとライアン・アダムスとの「確執」について語ったほか、バンドのシーンへの復帰についても言及している。

両者の確執については、リジー・グッドマンによる書籍『ミート・ミー・イン・ザ・バスルーム:リバース・アンド・ロックンロール・イン・ニューヨーク・シティ、2001- 2011(原題)』によって明らかになったもので、同書内ではザ・ストロークスのバンド・メンバーがライアン・アダムスについて、アルバート・ハモンド・ジュニアの過去のヘロイン中毒に「悪影響」を与えたと語っている。また、ジュリアン・カサブランカスは同書内で、ライアン・アダムスの振る舞いに業を煮やして「ライアンを殴ってやる」と脅したと綴られている。

ライアン・アダムスはその後ザ・ストロークスの主張を否定しており、ジュリアン・カサブランカスは「ラザニアの常用者」であり、ザ・ストロークスについては「もっといい曲を書くっていうことに依存させておけばよかった」と語っている。

「思うに、関係者ではないのに多くの人たちが関係者のフリをして喋っているんだ」とジュリアン・カサブランカスはBeats 1のマット・ウィルキンソンの番組で語っている。「彼らは10年にわたってストロークスのマネージャーの1人を務めた僕の妻にもインタヴューしていないからね。僕の妻にすらインタヴューせず、他の人たちにインタヴューしたんだ。僕はあの本にそれほど賛同はしていないよ」

「それから、ライアン・アダムスについてもね。と言っても、もしかしたら僕は本当にそういうことを言ったのかもしれないし、分からないけどね。インタヴューで喋ったっていうだけだから。ただ、他の誰かの行いを彼のせいにするのはよくない気がするんだ。僕はあまり物事に興味がなくてさ、どんな理由であれ誰かを裏切るっていうこととかね……いいかい? 僕はみんなが好きなように楽しんでもらえばいいよ。僕は関わるべきじゃない。正直、興味がないからね」

ジュリアン・カサブランカスのインタヴューはこちらから。

ジュリアン・カサブランカスは次のように続けている。「間違いなく、彼とはまたどこかで出くわすだろうね。確執については、僕はあんまり気にしていないかな。誰かに面と向かって事実でないことを言いたいことがあるかもしれないけど、僕は正直そんなこと気にも留めないよ」

ジュリアン・カサブランカスはまた、ザ・ストロークスが新作に取り組んでいるという噂に反して、シーンへの復帰はまだほど遠いと語っている。

自身の2018年のプランの中にザ・ストロークスが含まれているかと訊かれると、ジュリアン・カサブランカスは次のように答えている。「含まれていないと思うね。そうだな、僕らは常に話し合ってはいるけど、何か起こるとしても2019年とかそういう時期だよ。今は何も新しいものはないよ」

『ミート・ミー・イン・ザ・バスルーム:リバース・アンド・ロックンロール・イン・ニューヨーク・シティ、2001- 2011(原題)』は、2000年代におけるザ・ストロークスやザ・ヤー・ヤー・ヤーズ、LCDサウンドシステム、インターポール、ヴァンパイア・ウィークエンドといったニューヨークのインディ・バンドの隆盛を描いたものとなっている。

「僕を守るために、ライアン(・アダムス)が僕に絡んでくるならあいつを殴ってやるってジュリアンが脅していていたのを覚えているよ」とザ・ストロークスのギタリストであるアルバート・ハモンド・ジュニアは本書内で明かしている。「ジュリアンはライアンが僕にヘロインを渡しに会いに来るっていうことを耳にしたみたいで、『もしまたヘロインを持って俺のアパートに現れたら、お前のケツを蹴り飛ばしてやる』って感じだったよ」

アルバート・ハモンド・ジュニアはさらに続けている。「ライアンが現れるまでは、僕もポリ袋に入れて(ドラッグを)持ち運ぶほどではなかったんだ。間違いなく彼は悪影響だったよ」

フロントマンであるジュリアン・カサブランカスは次のように続けている。「僕が本当にライアンにアルバートから離れるように伝えたかって? 正直、細かいことは覚えていないんだ。思うに、ヘロインが(ライアンとの間に)一線を引いたっていう感じだよ。ヘロインは人の魂を奪いかねないからね。もしも誰かが自分の友だちをロボトミーに導こうとしていたら、間に入らないといけないんだよ」

一方、ジュリアン・カサブランカスはサイド・プロジェクトであるザ・ヴォイズとしてニュー・アルバム『ヴァーチュー』をリリースすことを発表している。

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