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イタリア警察はローマで警察官と思しき男から故意の強迫行為を受けたというモリッシーによる最近の主張を否定している。

先日、モリッシーの甥である写真家のサム・エスティ・レイナーによるフェイスブックへの投稿によれば、ザ・スミスの元フロントマンであるモリッシーは、現地時間7月4日にローマのナイキ・ストアの前で警察官と思しき男に引き止められたという。サム・エスティ・レイナーによれば、男はモリッシーを35分間足止めして「書類」を見せるよう「大声」で要求し、「騒動の間ずっと銃に手を置き」ながら「脅し」たという。フェイスブックに写真が投稿されている男性は、モリッシーに対して「お前が何者かは分かってるからな」と迫ったという。

イタリアの新聞『ラ・レプブリカ』紙は今回、モリッシーの主張に対して警察は反論していると報じており、モリッシーが引き止められたのはモリッシーと彼の甥が通行違反をして走行していたためであり、身分証明書を見せるよう尋ねられることは法律で義務付けられているとしている。報道はまた、警察官がモリッシーを銃で脅したことを否定しており、さらにモリッシーが名誉毀損の疑いで訴えられる可能性を示唆している。

モリッシーは当初、声明の中で次のように主張していた。「これは身分証を持たない、『G2458』というナンバープレートのポリッツァ113というバイクに乗った警察官による明らかな故意の脅迫行為でした。私は法を犯してなどいませんし、不審に思われるような行動もしていません。警察官は銃のロックを外して、私に向かって叫んでいる間、ずっと突きつけてきました。何人か私を助け出そうとしてくれた人たちもいます。これはナイキ・ストアの前で起きており、多くの人たちがこの明らかにおかしい警察官をカメラに収めています。彼は私が誰であるか確実に気付いていた上で、私を脅そうとしたのです。銃で撃たれるかもしれないと思いながらも、私は一歩も引きませんでした。みなさんも、この危険極まりない暴力的な警察官に注意してください。彼に殺害されるかもしれません」

サム・エスティ・レイナーによるフェイスブックの投稿はこちらから。

https://www.facebook.com/samphotog/posts/10155521037245967:0

一方、モリッシーの友人であるジェイムス・メイカーが、モリッシーの若年期を描いた伝記映画を批判し、映画のトレイラーについて「不誠実」で「むしろ失礼だ」と述べている。

モリッシーの伝記映画『イングランド・イズ・マイン(原題)』はエジンバラ映画祭での初公開を受けて、先週トレイラー映像が公開されている。映画はイギリスで8月4日公開予定となっている。

トレイラー映像の公開を受けて、ザ・スミスの初期のライヴでステージ上で踊っていたことで知られ、その後レイモンドやRPLAといったバンドを結成しているジェイムス・メイカーは、フェイスブックでこの映画について「伝記映画ではなく、時代もののフィクション」だと述べている。

ジェイムス・メイカーは実際のモリッシーに反して「天然パーマでカーリー・ヘアの自閉的で、内気な人物が善意ある友人によってシンガーになることになった」と描かれており、「モリッシーがシンガーになれるのであれば、誰でもシンガーになれるというような前提はアーティストとしての彼の才能に対して不誠実だし、むしろ失礼だ」と続けている。

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