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グレンフェル・タワーの火災を受けてデーモン・アルバーンはウェスト・ロンドンの開発について語り、政府に対して「より多くの責任を負う」べきだと語っている。

ブラーやゴリラズのフロントマンであるデーモン・アルバーンは現地時間6月17日にラジオ4のマーク・マーデルの番組「ザ・ワールド・ディス・ウィークエンド」に出演して、グレンフェル・タワーで猛威を奮った火災について質問を受けている。この火災で死亡したと推定される人の数は79名にも及んでいる。音楽界からも多くのアーティストが犠牲者に追悼の意を表明しており、政府や議会の怠慢についての批判も起こっている。住民は防火装置の改善を求めていたが、無視されたと主張している。

「最近はニュースを見る度にゾッとすることが起きているよね」とデーモン・アルバーンは語っている。「(火災の起きた)水曜日はワルシャワにいたんだ。本当に恐ろしいことが起こっているというのを自宅から連絡をもらってね。僕が暮らして働いたりしてるところの、ほんの目と鼻の先なんだ。今回のことはものすごくパーソナルなことだし、身近なことなんだよ。僕は大人になってからの人生の多くを、グレンフェルの道を自転車で走って過ごしてきたからね」

「いつだって夜明けや他の時も鳥の鳴き声が聞こえ、ウェストウェイの高架下にあるサッカー場へと少年たちが繰り出すっていう、そんな通りの一つだったんだ。約30年前、僕にウェスト・ロンドンというものを最初にもたらしてくれた、そんな場所だった。そこにはリアルなコミュニティがあって、常に進化してて、常にその中心には多彩な文化があった。ウィンドラッシュ号の移民の前から、新しいロンドン市民にとって目的の地だったんだ」

亡くなった人を追悼しながら、行動を求めてデーモン・アルバーンは次のように続けている。「グレンフェル・タワーの住民たちが抱き、経験した恐怖を想像しようとすることなんてできないよね。僕にできるのは、今、耳を傾けられなければならない声を少しでも大きくしていくことだよ。ここ30年、ラドブローク・グローヴ周辺のジェントリフィケーション(低所得者層の住む地域の再開発による高級地区化)のひどいプログラムを目撃してきたんだ。欲深い地主と不動産開発業者によってコミュニティが無視されて、歴代の政府がこうしたことを促進してきたのを見てきたんだよ。選挙で選ばれた人々がロンドン市民との社会契約をブチ壊したんだと言う人もいるよね」

「グレンフェルで起きたことは今なお展開してるんだ。でも、今回のことは確実にターニング・ポイントにしなければならない。今回のことは、政府がより多くの責任を負う機会にしなきゃいけないんだ。脅しの戦術も、分断もいらないんだ。実直で現実的で思いやりのある政治が必要なんだよ」

テリーザ・メイ英首相は出火原因の究明を約束しているが、野党である労働党のジェレミー・コービン党首は犠牲者のためにも「真相」を明らかにすることを求めている。

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