ゴリラズは、テクノロジーが進歩してキャラクターが自分たちで楽曲制作もパフォーマンスも行えるようになる時代が来れば、自分たちの元から手放したいと語っている。
ブラーのデーモン・アルバーンとアーティストのジェイミー・ヒューレットによって1998年に結成されたゴリラズだが、バンドにはメンバーとなる4名のキャラクターがおり、2-Dがリード・ヴォーカルとキーボードを、マードック・ニカルスがベースとヴォーカルを、ヌードルがギターとキーボードとヴォーカルを、ラッセル・ホブスがドラムとパーカッションを担当する設定となっている。
現地時間4月20日にキャラクターであるマードック・ニカルスと2-DによるQ&Aセッションを行ったゴリラズだが、デーモン・アルバーンとジェイミー・ヒューレットは今回、米『ビルボード』誌に対して将来的にはゴリラズをキャラクターたちに引き継がせたいと語っている。
デーモン・アルバーンは、アルバムに参加したアーティスト全員がゴリラズが6月に開催するフェスティバル「ディーモン・デイズ」に参加することを明かした後、続けて現在計画しているプロジェクトについて語っている。「順調に行けばだけど、結成20周年の節目に完全なホログラムでのライヴをグラストンベリーでやろうと思ってるんだ」
デーモン・アルバーンは続けて、将来的にはライヴをすべてホログラムのキャラクターのみで行ってみたいと語っている。「まあ、実現には程遠いんだけどさ。『今のところ』ね!」とデーモン・アルバーンは語っている。「自分でも信じられないんだけどさ。『そろそろ全部ホログラムでやってみよう』ってマジで思ったんだよね。今は機が熟すのを待ってるんだよ」
「将来的にゴリラズを手放すつもりはあるか」と訊かれると、デーモン・アルバーンは以下のように答えている。「それはやってみたいかもしれないな……僕にできることはこれ以上ないって思った時にね。次の世代に託してみるのもいいかもね」
「もしゴリラズでまたアルバムを作ることがあれば、その時はキャラクターたちをステージに登場させてみたいね。観客に向かってダイヴしたり、クラウドサーフィンさせたり、彼らがすべきありとあらゆる行動をやらせてみたいんだ」とジェイミー・ヒューレットは続けている。「ゴリラズを手放すとしたらそれが一番素敵な方法だね。キャラクターに引き継ぐんだ。もう僕らに頼らなくてもいいんだよってね」
インタヴューの他の部分では、デーモン・アルバーンはニュー・アルバムからドナルド・トランプ大統領に関連した歌詞を最終的に削除するに至った背景について、「地球上で最も有名な男にこれ以上の名声を与えたくない」ためだったと明かしている。
ゴリラズの新作『ヒューマンズ』は4月28日にリリースされる。
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