コールドプレイのクリス・マーティンは先日、フィリピンでの公演前に病院に立ち寄り、ガンを患うファンのもとを訪れていたことが報じられている。
現地時間4月4日にフィリピンのマニラで公演を行ったコールドプレイだが、フロントマンであるクリス・マーティンは公演前に現地の病院を訪ね、難病を患うファンのもとを訪れている。
地元メディア「ABS-CBNニュース」の報道によれば、コールドプレイはマニラのモール・オブ・アジア・アリーナへ向かう道中で病院に立ち寄り、フィリピン大学マニラ校の医学生で現在ステージ4のガンに苦しむケン・サンティアゴのもとを訪れたのだという。ケン・サンティアゴはその日に行われるコールドプレイのコンサートに行くことを楽しみにしていたが、病状が芳しくなく、行くことができなくなってしまったのだという。
彼の兄であるケイル・サンティアゴは、コールドプレイのファンである弟のために、コールドプレイとの面会を望む公開文書をフェイスブック上に投稿していた。
ケイル・サンティアゴによる投稿は以下の通り。
「一週間前、ケンはもう弟に自分のプレミアム・チケットを譲ってしまいました。悲しそうな表情は見せませんし、本人は大丈夫だと言っていますが、私たちはケンが本当はライヴに行きたがっていたことを知っています。しかしながら、健康状態のために諦めざるを得ないのです。彼にとって特別な意味を持つコールドプレイのライヴへ行けないという事実を受け止めています。私はコールドプレイが『やあ』ってコメントをくれたら、もしくはケンが元気になれるような短いメッセージを送ってくれたらと思いながら、この公開文書を書いています」
この投稿は1000回以上のシェアを生み、結果的にコールドプレイのマニラ公演を主催するミュージック・マネージメント・インターナショナルで代表を務めるリーザ・パスクアの目に留まることとなり、今回の面会が実現している。
病気のために声を出すことのできないケン・サンティアゴはホワイトボードを用いてクリス・マーティンとコミュニケーションをとり、「あなたには感謝しきれません」とホワイトボードに綴ったという。
また、報道によれば、クリス・マーティンはケン・サンティアゴに当日の公演で演奏して欲しい楽曲を尋ねたといい、それを聞いたクリス・マーティンはバンドメイトに『ゴースト・ストーリーズ』の楽曲“Ink”を練習しておくようメールを送ったのだという。この日、バンドは実際に“Ink”を演奏している。
クリス・マーティンはまたケン・サンティアゴに自身の帽子をプレゼントしたほか、Tシャツやバッグなどのグッズ、最新アルバムである『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームス』のCDをプレゼントしたという。
Chris Martin, you are an angel!!! Thank you for making Ken very happy!! #youKENdoit#HymnfortheweeKENd pic.twitter.com/HfApn6hSs4
— Rhiza Pascua (@itsarpee) April 4, 2017
コールドプレイは4月19日にキャリア初となる東京ドーム公演を行うことが決定している。
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