デヴィッド・バーンは、全米芸術基金などのの廃止を提案したトランプ政権を批判し、芸術が国家にもたらしている貢献は「疑う余地のない明白」なものであるとしている。
ドナルド・トランプ大統領は先月、全米芸術基金や全米人文科学基金、国家放送法人といった芸術的な活動のための基金の廃止を提案しており、それを受けてデヴィッド・バーンは現地時間4月3日ニューヨーク市庁舎まで行進する抗議デモに参加している。
デヴィッド・バーンは、抗議デモで芸術基金がもたらす経済的利益や社会的利益について説いたほか、自身のウェブサイト上にも『ホワット・グッド・アー・ジ・アーツ(芸術は何が優れているのか)』と題した同様の内容のエッセイを掲載している。
「トランプ政権とお仲間の共和党員たちはあらゆる芸術組織のための基金を廃止したいようだね」とデヴィッド・バーンは綴っている。「これは政治的な思惑だね、実際には大金はかかってないんだ。国家予算のごく一部に過ぎないんだよ。予算の総額は7億4100万ドル(約820億円)で、一見すると高額に見えるけど、これはアメリカ政府が年間に費やす金額の0.1%にも満たないんだ。専門家はこの予算を削ったところでわずかな変化しか生まないって言うしね。予算の円グラフにすら小さすぎて登場しないんだ」
デヴィッド・バーンは続けて、非営利的アートがアメリカの経済面に約1350億ドル(約15兆円)もの経済効果をもたらしているとする近年の調査結果を引用した上で、「公的な芸術予算が総じて国家にもたらしている、疑う余地のない明白な経済面及び社会面への貢献」について綴っている。
「一体どうしてこんなにも素晴らしい投資から身を退こうと考えられるのだろう」とデヴィッド・バーンは問いかけている。「芸術は政府が投資できる最高の選択肢だというのに。雇用の創出や国家の成長、より良い社会作りへの貢献っていう意味においてね。当然、政府で働くビジネスマンやビジネスウーマンはこのことを御存知だろうし、愚かな政府の目を国家の拡張に向けてくれるはずだよ。国家は経済と国民で成り立つんだってね」
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