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現地時間3月22日に発生したロンドンでのテロ事件の犠牲者の1人が、アメリカのレコーディング・スタジオのオーナーだったことが明らかになっている。

犯人を含めて5人の死者が出ている今回のテロ事件だが、犠牲者の身元が判明しており、そのうちの1人はユタ州バウンティフルでオニオン・ストリート・スタジオを経営するカート・コクランであることが明らかになっている。

カート・コクランは結婚25周年を記念して、妻の実家のあるロンドンを訪れていたという。テロの現場に一緒にいた妻のメリッサ・コクランも重傷を負っており、病院で治療を受けている。

テロ事件は、カリド・マスード容疑者がウェストミンスター橋の歩行者を車で跳ねて国会議事堂の門へと突っ込んだものであり、現在も多くの負傷者が病院で治療を受けている。現地時間3月23日には、このテロ事件についてISが事実上の犯行声明を出している。

ドナルド・トランプ米大統領も国民がテロの犠牲となったことを受けて、カート・コクランに追悼の意を表明しており、「偉大なるアメリカ人のカート・コクランがロンドンのテロで亡くなりました。彼の遺族や友人に私の祈りとお悔やみを捧げます」とツイートしている。

クラウドファンディング・サイトである「ゴー・ファンド・ミー」では妻のメリッサへの資金援助を募るページが立ち上げられており、次のように記されている。

「メリッサとカートは自営業で、ゼロから立ち上げたレコーディング・スタジオの事業を10年以上も運営していました。そして、彼らのレコーディングやサウンドについての資質は、ユタ州バウンティフルのサマーフェストのイベントに捧げられ、地元の学校の作品制作、他にも多くの価値のある目的のために捧げられました。メリッサは毎月の出費や、収入を失ってしまった分を埋め合わせるために資金を必要としています。この基金はこの悲しい事件についての家族を代表して広報を行っている彼女の弟によって登録されたものです」

妻のメリッサの弟であるクリント・ペインは亡くなったカート・コクランについて次のように述べている。「カートは素晴らしい人物で、私の姉のメリッサにとって愛すべき夫でした。夫婦は結婚25周年を祝うためにヨーロッパにいて、木曜日にはアメリカに戻ってくる予定でした。メリッサも襲撃で重傷を負い、現在も病院で手当てを受けています。私たちは治療をしてくれた救急や医療スタッフに感謝の意を示すと共に、メリッサや私たちの家族を代表して、みなさまにも祈っていただければと思っています。カートは非常に惜しまれることになるでしょう。そして、メリッサが治療を行い、喪に服すなか、プライバシーに御配慮いただければと思います」

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