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メガデスのフロントマンであるデイヴ・ムステインは、グラミー賞受賞の際にメタリカの曲を演奏されたことについて言及している。

現地時間2月12日に第59回グラミー賞の受賞作品・受賞者が発表されており、メガデスは最優秀メタル・パフォーマンス賞を受賞している。

第59回グラミー賞の受賞作品・受賞者一覧はこちらから。

https://nme-jp.com/news/33634/

デイヴ・ムステインはメタリカの結成メンバーの一人で、オリジナルのリード・ギタリストだったが、薬物やアルコールの問題で他のメンバーと衝突し、1983年にバンドを解雇されている。その後、彼はメガデスを結成しており、これまでメタリカとの「確執」については数多く語られてきている。

メタリカがレディー・ガガとのパフォーマンスの際に機材トラブルに見舞われた一方で、メガデスは“Dystopia”で最優秀メタル・パフォーマンス賞を受賞している。しかし、受賞の際、会場のバンドはメタリカの“Master Of Puppets”を演奏していた。

受賞の様子はこちらから。

デイヴ・ムステインはまったく気にしていない様子で、受賞のためにステージへと向かう際に曲に合わせてエアギターまで披露しているが、今回、ツイッターでこの件について言及し、「まあ、メガデスの曲を演奏できないからって彼らを責めちゃダメだよ」と述べている。

デイヴ・ムステインとメタリカの間で語られてきた「確執」について、昨年メタリカのカーク・ハメットは、「まあ、君も知っている通り、デイヴとのことで言えるのは、僕自身はデイヴと問題を抱えたことはないってことだよ」と語っている。

「僕はデイヴをいつも本当に悲しくて、本当に怒ってて、メタリカの状況にフラストレーションを感じてる人として見てきたんだ。そして、彼はそれを振り切ることはなかった。僕は彼にたくさんの共感を見せてきたんだ。彼は単に怒ってるんだと理解してきた。人生において女性がするのと一緒だよね」

「バンドが自分を追い出した時っていうのはさ、まあ僕は追い出されたことはないけど、でも、想像するにひどい体験だったと思うんだ。特に情熱的に取り組んできたバンドであればなおさらね。だから、ずっと続いていたデイヴの苦しい立場というのは理解できるんだよ。でも、フィルモアで30周年記念ライヴをやった時に『キル・エム・オール』の曲ではデイヴを招待したわけだからね。彼をステージに迎えたのはすごくいい感じだったんだ。僕としては完璧だったよ。デイヴがソロを弾いてる時にジェイムズ・ヘットフィールドのとこに行って、リズム・パートを一緒に弾くんだ。難しいことじゃなかったんだよ」

彼は次のように思い返している。「彼の表情や、全体の姿勢から、この共演がすごくカタルシスであることが見て取れたんだ。そして、彼をどれだけ助けることになったかっていうね。だから、僕も穏便に対処したよ。しかし、面白いのはさ、あれ以降も僕らとデイヴの関係は少しほろ苦いものなんだ。癒される必要のある傷は癒やされたっていうのがあのすべてだったって思いたいんだけどね」

メガデスは5月にアンスラックスをスペシャル・ゲストに迎えて来日公演を行うことが発表されている。

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