ニュー・アルバムが完成したことを明らかにしていたカサビアンだが、新たにアルバムの発売日とタイトルと思しき情報がリークされている。
およそ2年間にわたって2014年発表の『48:13』に続く新作に取り組んできたカサビアンだが、昨年12月には“Pressie”と題された約1分の音源を公開しているほか、今年のレディング&リーズ・フェスティバルや、グラスゴーで開催される新たなフェスティバル「TRNSMT」でヘッドライナーを務めることが発表されている。日本でもソニックマニアにヘッドライナーとして出演することが発表されている。
カサビアンは昨日、ギタリストでありソングライターを務めるサージ・ピッツォーノのサインと共に「アルバム完成」と記されたノートの写真を公開している。
今回、ニュー・アルバムのタイトルと発売日が思われる情報がアマゾンでリークされている。リークされた情報によれば、カサビアンのニュー・アルバムは『ユー・アー・イン・ラヴ・ウィズ・ア・サイコ』と題されており、2017年4月21日に発売されるという。
「俺たちは短期間のあいだに本当に多くのことに取り組んでたから、夏に休みをとって、少し息抜きをしてみたんだ」とサージ・ピッツォーノは『NME』にアルバムの制作過程について語っている。「素晴らしかったよ。今までで一番楽しい夏だったと思う。それから俺は(作業に)戻って、2~3曲書いてみたんだ。ものの10分しか要さなかったよ。曲自身が曲を書いてくれたような、夢のような曲だったんだ。ネクスト・レベルに引き上げてくれたよ」
前作『48:13』からのサウンド面の進化について、サージ・ピッツォーノは次のように答えている。「実はまたギターと恋に落ちたんだ。ESGとかトーキング・ヘッズとか、そういう類の音楽を聴いていたら、どんどん広がっていってね。今日的な意味を持ち、それでいて重要なギター・アルバムを作りたいと思ったんだ。そういうのは久々だったね。俺たちはいつも前作の逆を行くんだけどさ。前作では実験的なシンセ・サウンドをやったからね。スタジオの角に置いてある自分のリッケンバッカーを見つめて思ったんだ。『これが俺のやるべきことだ』ってね。それで曲を作り始めたんだよ」
ニュー・アルバムを取り巻く状況についてサージ・ピッツォーノは次のように続けている。「変な話だよな。だって、去年の俺は曲を書いていたのに加えて結婚もしたわけだし、レスターはプレミア・リーグを制覇したんだぜ。去年は最高の年だったけど、世界的に見れば崩壊しかけた年だったわけでさ。世界中が混沌としていてみんなが死にかけてるのに、俺は座って『最高の瞬間だぜ!』って思ってるんだよ。マジでヤバいよな」
「ヴィンテージもののシンセサイザーに囲まれたスタジオでそう思ってたんだ。機材は微動だにしないけど、外では世界が今破綻しかけてるんだってね。夏に出るアルバムで俺は正真正銘のフィール・グッドなアルバムを作ったんだ。純粋にポジティヴなアルバムで、今の情勢とは正反対のアルバムだよ。俺は人としてそういう立場にあったわけだからね。俺以外の世界に対する俺からの解答なんだよ」
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