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トゥー・ドア・シネマ・クラブはバンドが崩壊に近い状態にあり、それが最新作『ゲームショー』に繋がっていったことを明かしている。

最新作『ゲームショー』は2012年発表の『ビーコン』以来のフルアルバムとなっている。『NME』のインタヴューのなかでフロントマンのアレックス・トリンブルは新作に取り掛かる前はバンド内に混乱があったことについて詳述している。

「長い間ずっと一緒にいたからコミュニケーションが崩壊してしまっていたんだ」と彼は語っている。「逃げ出したい時にコミュニケーションをとるのって大変なんだ。いろんなダメージもあったけど、確かにハードワークすることは有益だったよ。でも、それって、もし止まってしまったら、すべてがなくなってしまうんじゃないかという恐怖も生み出すんだ。夢を叶えるものでもあったけど、一度手にしたら、今度は簡単にそれを失うんじゃないかということを恐れるようになる。それが僕たちが一呼吸つく時間を持てなかった理由なんだ」

「僕らはバンド以外に何もなかったからね。そうすると、すべてのことが大ごとになってしまうんだよね。ずっとそこにいるわけだからね。だから、たいして大きいことじゃなくても大ごとになっちゃうんだよ」とリード・ギタリストのサム・ハリデーは続けている。

ベーシストのケヴ・ベアードも次のように語っている。「僕らはそれぞれ違う人間だってことを分かり始めたんだ。僕らはそれぞれ自分個人を表現できてないと感じ始めていたからね。僕らはいつだって『あのバンドのメンバー』って感じだったからさ」

アレックス・トリンブルはストレス性の胃潰瘍のために入院したことについても語っている。「2週間、入院したんだ。それで、僕らはストップしなきゃならないってことになったんだよ」

バンドはザ・ビー・ジーズやELO、クラブ・ミュージックといった様々な影響を受けていることについてもインタヴューのなかで明かしている。

シンガーのアレックス・トリンブルはニュー・アルバムのサウンドについて以前、次のように語っていた。「メロディーとか曲の構造の点で今流行っているようなポップなものは採用してないんだ。二つの最大の影響はプリンスとデヴィッド・ボウイだね。二人とも完全な先駆者であり、世間一般のポップさとアヴァンギャルドな狂気を横断していただろ」

トゥー・ドア・シネマ・クラブは来年1月に来日公演を行うことが決定している。

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