GUY EPPEL

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モリッシーが最新インタヴューの中で、イギリスのEU離脱をめぐる国民投票の結果を「立派」だと評し、ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプが争うアメリカ大統領選挙の報道については「グロテスクなまでに愚劣」だと断じている。

モリッシーは以前にも、イギリスのEU離脱決定後に、いかにメディアがEU離脱派をないがしろにしているかについて語っている。そして現在、彼はオーストラリアの「ファスターラウダー」に対して「イギリスの政治的対立がここまで絶望的だったことは今までなかった」と語っている。

さらに次のように続けている。「アメリカにおいても同じことが言えるよね。何が起きているかというと、ニュース・メディアが特権階級に対して、古いやり方の政治と結びつけることがもはやできなくなっているってことなんだ。だって、政治家は変わらないし変われないのに、世界中の人々が変わってしまったわけだからね。クリントンとトランプに関する報道以上にグロテスクなまでに愚劣なものがあると思うかい?」

「イギリスのEU離脱の決定についても同じことが言えて、あの結果は立派だったのに、BBCやスカイ・ニュースはそれを受け入れようとしないんだよ。だって彼らは、BBCやスカイの戯言に洗脳されなかった大衆を嫌っているからね。こうしたニュース・チームはまさにフォックスや CNNと同じなんだ。自分たち自身の神話のリアリティを生み出すために大衆の愚かさに完全に依存しきっているという点でね」

6月には、欧州連合からイギリスを離脱させようとする陣営が勝利して、抗議運動や二度目の国民投票を嘆願する運動が起きていた。このニュースを受けてモリッシーはイスラエルの「ワラ!」に対して次のように語っていた。「EU離脱の件に関しては、国民の最終的な意志を受け入れる公正さをUKのニュース・メディアが持とうとしないのを目撃してショッキングだったね。その決定が体制側に沿うものじゃないからと言ってね」

「BBCが離脱に投票した有権者に対して絶え間なく中傷するのはショッキングだったよ。その人たちをほぼ無責任な酒飲みの人種差別主義者と非難しているようなものでね。BBCはまだ残留派について疑問を投げかけたことがないわけでさ。スカイ・ニュースやフォックス・ニュースなんかと同じように、いかにBBCがまったくニュースを報じていないかをこれは証明しているよ。彼らは自分自身の意見でもって我々に影響を与えようとしていて、そこにあらゆるニュース・ネットワークが負うべき道徳上の義務なんてものはないんだよ」

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