ブルース・スプリングスティーンはデヴィッド・ボウイとプリンスの死がもたらした衝撃について語り、プリンスには非常に“親近感”を感じていたと明かしている。
最近発売したばかりの自伝『ボーン・トゥ・ラン』、そして同時にリリースされたアルバム『チャプター・アンド・ヴァース』のプロモーション活動中のブルース・スプリングスティーンは、米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューで今年亡くなったプリンスとデヴィッド・ボウイについて訊かれた際に次のように語っている。
「本当に残念だよ。大きな喪失感にさいなまれる悲しい出来事だよね」とブルース・スプリングスティーンは語っている。「プリンスには非常に親近感を感じていたんだ」
「(プリンスに)会いに行くと『オーケー、振り出しからやってみうぜ』ってよく言ってくれたものだよ。テレビ番組『アーセニオ・ホール・ショウ』で、プリンスが立て続けに一連の曲のパフォーマンスを行う映像があるんだけどさ、あれはこれまで観たなかでも最高のショウマンシップと言えるものだったね。彼は全部分かってたんだよ。すべてを心得ていたから実現できたんだ。1960年代〜1970年代以降におけるサム&デイヴやジェームズ・ブラウンとも言える最高のエンターテイナーの1人だよ。僕はああいったことをたくさん勉強して、自分の力でできる限りのことをやってみたけどね、プリンスはまったく別の次元まで到達していたんだ」
「(プリンスが)亡くなったと聞いた時は信じられなかった」と彼は続けている。「人の死というのは新たな物の見方を与えてくれる。それは亡くなった人々が我々に受け継いでくれたものの一部だよね。自分自身の人生や世界を見つめ直す機会なんだよ。それはまさにパワフルな体験なんだ」
先日、ブルース・スプリングスティーンはノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランに賛辞を贈っている。
ボブ・ディランは50年以上に及ぶ長いキャリアの中でロックの殿堂入り、グラミー賞、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞(主題歌賞)、フランスの芸術文化勲章、スウェーデンのポーラー音楽賞など数々の賞を受賞している。2008年には音楽や文学、報道などに贈られるピューリッツァー賞(特別賞)を受賞し、012年にはオバマ米大統領から文民最高位の大統領自由勲章授与されている。
ブルース・スプリングスティーンによるボブ・ディランへのコメントはこちらから。
https://nme-jp.com/news/27964/
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