Jill Furmanovsky

Photo: Jill Furmanovsky

オアシスの最新のドキュメンタリー映画『スーパーソニック』の監督は、オアシスがいつか再結成することを確信していると語っている。

9月4日にフェスティバル・No 6の会場で行われた特別先行一部上映で、マット・ホワイトクロス監督は次のように語っている。「(リアムとノエルの)2人とも一緒にやるって考えを捨ててはいないだろうね。きっといつか再結成の時が来る、そう思ってるけどね。オアシスの結成はもう2度とないだろうって考えは、僕にとってはありえないものだと思うよ」

彼は次のように続けている。「ノエルは、みんながいつも、どうすればこの(リアムとノエルの)関係を修復できるかってアドバイスしにばっかり来るんだって言ってたよ。彼はクリス・マーティンと友人だけど、クリスは毎週『ほら、こうすればオアシスは仲直りだ!』って言ってくるから、ノエルは音楽の仕事をやめてセラピストになるべきだって言ってるんだ。ノエルは『俺らがお互いのことをわかってる以上には、誰も俺らのことはわかってないだろ?』なんて言ってるけど、オアシスは再結成する時が来たらきっとするよ。でも、強制はできないね。リアムも『あいつは何から何までクソ』だって言ってるし、ノエルも『あいつは何から何までクソだ』って言ってるからね」

マット・ホワイトクロス監督はさらにこう語っている。「ノエルは、もしものすごい額のお金でももらえなければ、再結成する意味なんてあるのか、なんて言ってるよね。リアムは『どうでもいいだろ。まあ、俺らは偉大だけどな』って感じだね。要するにまんざらでもないと思うよ。元の鞘に収まって、1回くらい試しにまたオアシスをやってみるべきだと思うけどね。彼ら以外の人々はそう望んでると思うからね。実現することを願ってるよ」

映画『スーパーソニック』は、オアシスの結成から、バンドとしての名声を得てネブワースで人気の絶頂を極めるまでの3年間を、ノエルとリアム、彼らの母やオアシスのメンバー、ツアーのスタッフへの何時間にもわたる新たに撮影されたインタヴューで構成されている。

特別先行上映では、映画の中から3つの断片的素材が初めて公開されている。1つは、リアムとノエルが、オアシスの活動初期にBBCの音楽番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」に出演した際、番組の前に腕相撲をしている映像となっている。

また、ノエルがリアムとの関係について口を開いた、最近収録された音声も公開されている。

「(リアムと俺の関係は)権力争いについてのものであり、まさにそういうものなんだよね」とノエルは明かしている。「責任を取るのはだいたい俺で、みんな全部俺に言ってくるわけだし、リアムはそれにムカついてたね。それが基本的にすべての始まりなんだ」

リアムは以下のように続けている。「俺はこの出来事にすべてが詰まってるんだと思うんだけどさ、ノエルがステレオを数年前に買って、俺たちが部屋を共有してた時に、多分ある夜だったと思うんだけど、俺が酔って部屋に入って、電気のスイッチが見つけられなくてさ、ノエルの新しいステレオを台無しにしちゃったんだ。この出来事が根本的な原因だと思うんだよ。それから、ノエルは恨みを持つようになった。これで兄弟の仲がおかしくなったんだ」

また、別の素材では、ノエルとリアムが初めて日本を訪れた際に、ビートルマニアのような、空港で大勢の熱狂的なファンが待ち伏せるという体験をしたことについて振り返っている。

「俺らが日本に到着したらさ、空港に大勢の女の子がいたんだよ」とノエルは説明する。「地獄みたいな気分だったぜ。どこまでもつきまとってきてさ、ホテルの外とか、ロビーとか、部屋の外とか、部屋の中もさ、行く場所にどこでも。マジでマニアって感じ。本で読んでた通りだったぜ」

リアムは次のように語っている。「ギグジーはさほど文句を言ってなかったけどな。ギグジーは『そんなに騒ぐことか?』みたいな感じだったね。だから、『俺にしてみたら、お前はむちゃくちゃ変人だからな。だから大騒ぎしてんだよ』って言ってやったよ」

映画『スーパーソニック』は、イギリスで10月2日に公開される。

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