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ドアーズのヴォーカルであるジム・モリソンや、ジョン・レノンによる自筆の手紙がオークションに出品された。

これらのアイテムは、ザ・ビートルズやラモーンズ、パンク界の反逆者・GGアリンといった面々の自筆が入った貴重なコレクションとともに、RRオークションが開催した「マーベルズ・オブ・モダン・ミュージック」オークションに出品された。

ジム・モリソンの手紙は、1971年3月にドアーズが『L.A.ウーマン』のレコーディングを終えた後に滞在したパリの高級ホテル、ロテルで彼が亡くなる3カ月以内に書かれたものとなっている。

この手紙には、次のように記されている。「もっと早くに手紙を書かなくてすまない。これほど長い間、ここに滞在するなんて思ってなかったんだ。俺たちはスペイン(グラナダは最高だった)、モロッコ、南フランスやコルシカ島を旅している。コルシカ島ではジャケットとかお金なんかを失くしてしまって、いろいろ準備するためにパリに戻らなきゃならかった。もしシチリア島がコルシカ島みたいなところなら、たぶん君たちも気に入ると思う。パリには、6月7日から9月にかけて戻っている予定だ。予備の部屋があるから、ぜひ泊りにきてほしい。調子はどうだ? 皆によろしく。こっちへ遊びに来てくれ」

このオークションは7月23日に終了し、RRオークションのサイトによると23,000ドル(約285万円)超の価格で落札された。

一方、ジョン・レノンとオノ・ヨーコがザ・ビートルズの広報を担当していたデレク・テイラーにあてた1969年のメモ書きでは、どのコンサートかは不明だが、コンサートでの指示について触れられている。

「観客は“来賓” (市長やケネディ家)と一緒に“詰め込まれる”べきじゃない。観客っていうのは主に若者や批評家でないといけない。チャリティ関連はイベント後にだけお知らせするように」とジョン・レノンは記している。

オノ・ヨーコは、次いてこう書いている。「私たちに説明しないで――ジョン&ヨーコ。ヨーコは全然いいアーティストではないけれど、彼らはもう分かっているはずよ」

そして、ジョン・レノンは手紙をこう締めくくっている。「チケットはあまり高くなり過ぎないように。これはバーンスタインのチケットじゃないんだから、子供が動物園の“一等席”を買うくらいが好ましい」

このメモのオークションも7月23日に締め切られ、1,000ドル(約12万円)以上の落札価格が付けられている。

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