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2016年のアイヴァー・ノヴェロ賞で功労賞に輝いたブラーのデーモン・アルバーンだが、プレゼンターを務めたギタリストのグレアム・コクソンはデーモン・アルバーンとの友情や仕事について感動的なスピーチを行っている。

今年のアイヴァー・ノヴェロ賞の授賞式は現地時間5月19日にロンドンのメイフェアにあるグロゔナー・ハウス・ホテルで行われており、今年は他にブライアン・アダムス、シンプル・マインズ、ジェイムス・ベイなどが受賞している。

グレアム・コクソンは授賞スピーチを「この賞はデーモンにはちょっと早いですね」という冗談から始めている。「でも、彼はこれまで人生で二つ分の作品を書いてきたんです。最初に会った時、彼は学校の集会の舞台で、ものすごく力の入ったパフォーマンスをして『俺は性病にかかった』と叫んでいました。僕は『こいつは度胸があるヤツだなあ』と思いました。彼は僕に『ひどい靴をはいてるね』と言ったけど、ご覧の通り、今日は仕返しをしてやりました」

「二度目に会ったのは、僕が学校で唯一のサックス・プレーヤーだったので、彼にサックスのソロ演奏を頼まれた時です。僕はそれを引き受けました。曲は“When You Meet A Beautiful Alien”っていういい感じの可愛らしい曲です。その時点で、僕は13歳で曲を書こうとする子なんて会ったことありませんでしたが、彼にとって曲はいつも自然にできてしまうようでした。彼が勤労意欲を持っていないという意味ではありません。彼は非常に努力する人で、そうしたことすべてを当たり前と思わずに取り組んでるのです」

グレアム・コクソンはこう続けている。「僕らの友情と仕事上の関係は、ちょっと植木鉢の植物みたいな感じです。皆さん、観葉植物はご存じですよね。あれって時々植え替える必要があるんですが、しおれて枯れてしまうんじゃないかっていう不安が常にいくらかあります。でも、絶対に枯れないんです。今、この観葉植物はかなり元気だと思いますよ」

「彼はいくつか僕のお気に入りの曲を書いています。素晴らしいことに、その多くを僕が演奏しています。これらの作品には、世間に期待されてるものには興味を示さないイタズラ心が表れています。そして、それらの楽曲には、それを無駄なものにせず、音楽やこの世界全体を、変革し、活用していくためのものとなっているのです。デーモン、合ってるだろ?」

さらにこう付け加えている。「デーモン・アルバーンは本当に才能に溢れた、怖いくらい素直な、戸惑うほどに正直な、そしてとんでもなく可笑しい(でも、彼はいつも真剣なのです)僕の最高の相棒です」

ブラーは6月4日より映画『ブラー:ニュー・ワールド・タワーズ』が日本公開される。

映画『ブラー:ニュー・ワールド・タワーズ』は、16年ぶりに結成時のメンバーで制作され、2015年2月に発表されたアルバム『ザ・マジック・ウィップ』の制作過程から、2015年7月に8万人を集めて行われたロンドンのハイドパークでの野外コンサートまでの活動を迫ったこのドキュメンタリーとなっている。

予告編映像はこちらから。

映画の詳細は以下の通り。

『ブラー:ニュー・ワールド・タワーズ』
6月4日(土)より、[東京]新宿ピカデリー、[大阪]なんばパークスシネマ、[名古屋]ミッドランドスクエアシネマ、[広島]広島バルト11にて公開。(以降全国順次上映)
出演:デーモン・アルバーン/グレアム・コクソン/アレックス・ジェームス/デイヴ・ロウントゥリー
監督:サム・レンチ 撮影:ブレット・ターンブル、バド・ガリモア 編集:ハミッシュ・リヨン/ベン・ウェイン/ライト-ピアース/レグ・レンチ 製作:ニーヴ・バーン/レジーヌ・モイレット/ビル・ロード
2015年/イギリス/カラー/93分/原題:BLUR: NEW WORLD TOWERS
配給:松竹メディア事業部 宣伝:ビーズインターナショナル
協力:S-O-C-K-S INC./フレッドペリー/British Music in Japan/ワーナーミュージック・ジャパン
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