GETTY

Photo: GETTY

アイス・キューブは、2016年ロックの殿堂入り式典にN.W.A.は出席するが、ライヴは行わないと語っている。

N.W.A.は4月8日夜にニューヨークで行われる式典でロックの殿堂入りを果たす。今年は他にチープ・トリック、シカゴ、ディープ・パープル、スティーヴ・ミラーが殿堂入りする。

アイス・キューブは先んじて米『ニューヨーク・タイムズ』紙に対し、グループがパフォーマンスを行わないことを語っており、その理由を「実際、俺たちができうる限りの最高のショウをやれるような十分なサポートがあると感じられなかったから」と説明している。

サポートが足りないというのは主催者側のことかと訊かれて、アイス・キューブは次のように答えている。「ああ、そんなところだ。俺たちはもっと別次元でパフォーマンスをやりたかったけど、それがとにかく叶わなかったんだ」

さらに続けてこう述べている。「でも、俺たちを選考の対象にしてくれて、殿堂入りさせてくれて、式典に呼んでくれて、本当に光栄だし、謹んで受けたいと思うんだ。メンバーは全員出席だと信じてるよ。今のところね」

アイス・キューブは以前、米『ローリング・ストーン』誌にN.W.A.の殿堂入りについて次のように語っていた。「これが実際何を意味するのかって一言では言えないね。多くの意味があるんだ。グループとしての評価が固まったということでもある。ある意味、一種の正当化とでも言うか、音楽業界全体がこのグループを讃えなきゃならない……。俺たちがデビューした頃には、人々に理解されなかったことも多かったが、そのすべてがついに認められる。当時、N.W.A.について独断的な意見を持つ人はとても多かった。でも、ついに今、みんながどう感じていようと、俺たちが実際何をやって、現代の音楽にどういう意味があるのかということを理解すると思う」

今年の殿堂入り式典は米ケーブルテレビHBOで今月30日に放映される。

アイス・キューブは先日、今年のコーチェラ・フェスティバルのステージで、N.W.A.の現存しているメンバーでの再結成を行うつもりだと語っている。

アイス・キューブは今年のラインナップに、ヘッドライナーのガンズ・アンド・ローゼズ、カルヴィン・ハリス、LCDサウンドシステムと共にソロ・アーティストとしてリストアップされている。しかし、アメリカのテレビ番組「ザ・トーク」のインタヴューで、彼のステージにはさらに多くのゲストが出演すると語っている。

「いくらか秘密兵器があるんだ。N.W.A.のメンバーと一緒にやれないかと取り組んでる所なんだよ。みんなにアイス・キューブやN.W.A.やウェストサイド・コネクションについて、ちょっとした歴史を教えられたらと思うんだ。自分が長年をかけてやってきたすべてをね」

また、アイス・キューブはステージは「素晴らしいヴィジュアル」も含めたものになると語っており、一部の報道では亡くなったイージー・Eがホログラムで復活するのではないかと報じられている。

ドクター・ドレーはN.W.A.としては数年に亘ってパフォーマンスを行っていない。しかし、アイス・キューブは昨年、映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』公開前に、BETエクスペリエンスでDJ・イェラやMC・レンと一時的な再結成を行っている。

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ