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ザ・ビートルズはローディだったマル・エヴァンスが生前企画していた回想録が『ウィズ・ザ・ビートルズ:マル・エヴァンス・イラストレーテッド・ジャーニー』という書名でその死から50年を経て、12月に刊行されることが決定している。
マル・エヴァンスはザ・ビートルズがリヴァプールのキャヴァーン・クラブで活動していた初期からローディとしてバンドを支えたことで知られ、その前はキャヴァーン・クラブで用心棒を務めていた。
マル・エヴァンスは1976年に警察に何度もエアライフルを向けたことから、ロサンゼルス警察に射殺される形で享年40歳で亡くなっている。当時、マル・エヴァンスは結婚生活の破綻に深く苦しんでおり、警察官に射殺させる形で自殺を図ったと見られている。
マル・エヴァンスは日記やノートにジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターと共に働いた日々を書き留めていたほか、ツアーやレコーディング・スタジオで何千枚もの写真を撮影し、捨てられた歌詞の草稿や領収書、その他の細々とした資料を収集していたという。
回想録の執筆にあたってマル・エヴァンスは1975年に携帯用カセットレコーダーに自身の回想を吹き込んでおり、その原稿は9万5000語に及ぶものとなっている。今回、マル・エヴァンスの遺族がザ・ビートルズの研究家であるケネス・ウーマックに資料を提供したことで、書籍化が実現することとなっている。
ケネス・ウーマックは本書について『ガーディアン』紙に次のように語っている。「これはマル・エヴァンスが出版しようとしていた本で、ビートルマニアの核心に読者を連れて行ってくれるものであり、それがいかに刺激的なものだったかを思い出させてくれます。彼は一切の遠慮なしに、ザ・ビートルズの姿を描き出しています。非常に力強い内容であり、新たな資料の宝庫と言えるでしょう」
ケネス・ウーマックはザ・ビートルズがエルヴィス・プレスリーと対面を果たした日のことを「有名なザ・ビートルズと共に過ごしたすべての年月の中で最も大きな一日だった」と評したマル・エヴァンスの言葉も紹介している。
ケネス・ウーマックは次のように語っている。「音楽ということでいけば、マル・エヴァンスはザ・ビートルズ以上にエルヴィス・プレスリーのことが大好きだした。だからこそ、1965年8月にベル・エアで彼らがエルヴィスと対面した際、マル・エヴァンスはその体験や出来事について、何ページにもわたって詳細に書き記しているのです」
「この対面については、これまで多くのライターたちの間で議論が繰り返されてきました。しかし、ここにはマル・エヴァンス自身が『これが実際に起きたことだ』と残した完全な記録があるのです」
マル・エヴァンスの回想録はアルバム『ヘルプ!』の時期から、『マジカル・ミステリー・ツアー』、『ゲット・バック』のセッション、そしてスタジオでの活動最終期に至るまでのグループの軌跡を辿ったものになるという。
出版社のハーパー・コリンズは「永遠に失われたと思われていた、ザ・ビートルズの熱狂的なファンにとっての『聖杯』とも言える資料が、ついに初めて公開される」と述べている。
ザ・ビートルズはジェフ・エメリックが長年保管してきた1962年の貴重なデモ・テープについてユニバーサル・ミュージック・グループが所有権を主張できるとして、裁判を継続する判断が下されている。
この決定により2027年1月に予定されている裁判に向けた一つの論点に判断が下されることとなっている。ジェフ・エメリックの遺産管理団体はユニバーサル・ミュージック・グループがアビイ・ロード・スタジオの正当な法的継承者であることを証明する「権利の継承の連鎖」を示せておらず、そもそも所有権を有していないと主張していた。
今後の裁判ではスタジオ側がテープを放棄したのか、それともジェフ・エメリックが無断で会社の所有物を持ち出したのかが争点となる。
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