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ザ・ビートルズはジェフ・エメリックが長年保管してきた1962年の貴重なデモ・テープについてユニバーサル・ミュージック・グループが所有権を主張できるとして、裁判を継続する判断が下されている。

現地時間10月16日、ロサンゼルス上級裁判所のデヴィッド・カワン判事はユニバーサルの子会社であるカルダーストーン・プロダクションズがジェフ・エメリックの遺産管理団体に対して当該録音物の返還を求める権利を有しているとの判断を下している。

この決定により2027年1月に予定されている裁判に向けた一つの論点に判断が下されることとなっている。ジェフ・エメリックの遺産管理団体はユニバーサル・ミュージック・グループがアビイ・ロード・スタジオの正当な法的継承者であることを証明する「権利の継承の連鎖」を示せておらず、そもそも所有権を有していないと主張していた。

今後の裁判ではスタジオ側がテープを放棄したのか、それともジェフ・エメリックが無断で会社の所有物を持ち出したのかが争点となる。

この裁判は1962年6月6日に後にアビイ・ロード・スタジオとなるEMIスタジオで行われたセッションを録音した音源を巡るものとなっている。この日、ピート・ベストをドラマーに迎えたザ・ビートルズは“Bésame Mucho”、“Love Me Do”、“P.S. I Love You”、“Ask Me Why”の4曲をレコーディングしたとされている。

ジェフ・エメリックの遺産管理団体によると、このテープは1964年にスタジオ近くのスカッシュコートに置かれていたという。そこは廃棄処分される予定の不要なテープが保管される場所だったが、同僚のエンジニアであったケン・スコットがジェフ・エメリックにこのテープの存在を知らせ、ジェフ・エメリックは廃棄されるのを防ぐためにそれを回収したとされている。

ジェフ・エメリックはこのテープを数十年にわたって保管しており、2018年に彼が亡くなった後、遺産管理団体の関係者が彼の所持品の中からこのテープの存在を発見している。

このテープがオークションに出品されたことで、ユニバーサル・ミュージック・グループはそのテープの存在を把握したとのことで、同社がジェフ・エメリックがEMIの所有物を持ち去ったと主張したことによって法廷闘争となり、8年にわたってその所有権をめぐって争われることとなっている。

両当事者はテープに録音された音楽に関する権利をユニバーサル・ミュージック・グループが管理している点については合意している。今回の紛争は、あくまで物理的な録音物そのものであるテープの所有権をめぐるものとなっている。

ジェフ・エメリックの遺産管理団体はEMIが廃棄処分を目的として録音物をスカッシュコートに置いた時点で、そのテープを放棄したのだと主張している。弁護士らはジェフ・エメリックが本来なら廃棄されていたはずのザ・ビートルズの貴重な音源を救い出し、保存したのだと述べている。

デヴィッド・カワン判事は2027年1月に裁判を開く予定となっており、そこでテープの所有権をめぐる争いの結論を下すことになる。また、ジェフ・エメリックの遺産管理団体から提出されている再考申し立ての結果次第では時効によってユニバーサル・ミュージック・グループの請求が制限されるかどうかも検討される可能性があるという。

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