Photo: Shervin Lainez

デヴィッド・バーンは新たなインタヴューでAIに対する自身の見解について語っている。

デヴィッド・バーンは今月『スリーピング・ビューティーズ』という新刊を刊行している。本書はかつて見過ごされた芸術的、科学的、技術的な画期的アイディアが、数十年、あるいは数世紀を経て、いかにして再び重要な意味を持つようになるのかについて考察した書籍となっている。

デヴィッド・バーンは『i-D』誌のインタヴューでAIについて適切な用途で使われれば有益な技術になり得ることも認めつつ、不吉な結末についても言及している。

「AIの特定の側面は、便利なツールとして活用できるのではないかと思っています」とデヴィッド・バーンは語っている。「例えば、スプレッドシートを分析してパターンを見つけ出したいとき、AIは力を発揮するかもしれません。皮膚科医がメラノーマの初期段階を発見する際、AIの方が医師よりも的確に見つけ出せることもある、という話も読みました。信頼できるツールであれば、役に立つはずです」

「学生が論文を書くためにAIを使っているという話を聞きましたが、結局、彼らは自分が書いたはずの内容について何も理解していないということになってしまう。つまり、『ああ、これでは人々が本当に愚かになってしまう』と思うわけです」

デヴィッド・バーンは次のように続けている。「もちろん、AIが安全な環境を抜け出して、あらゆる場所にハッキングを仕掛けたり、生みの親である人間を欺いたりするといった話も耳にします。そんなことは予想できたはずです。私はSFを十分に読んできましたから。これは必然的な流れであり、決して良い結末にはならないでしょう」

しかし、デヴィッド・バーンはAIに対する懸念を抱いてはいるものの、困難な時代を乗り越えていく人類の力に対しては信じていると語っている。

「これは一つの闘いなのです」とデヴィッド・バーンは語っている。 「私たちは苦戦を強いられています。というのも、人間の脳は悪いニュースを好む性質があるからです。私たちは、悪いニュースを際限なく追い続けてしまう――いわゆるドゥーム・スクロール(※破滅的な情報を延々と読み続けてしまうこと)に陥ってしまうのです。私たちは危険の兆候に敏感になるよう進化してきました。『茂みにいるのはトラだろうか? トラに違いない。そう想定しておけば、命を落とさずに済む』といった具合に」

「しかし、その一方で、非常に興味深い取り組みを行い、問題を解決しようとしている人々の小さなコミュニティも存在します。そうした活動は、新聞で目にするような暗いニュースの影響をかなり和らげてくれます。おかげで、世の中が絶望的なことばかりではないと気づかされるのです。私は人々が困難を乗り越えていけると楽観視しています」

デヴィッド・バーンはイーロン・マスクのドキュメンタリー映画『マスク(原題)』に提供した新曲“Let Me Sell You a Dream”が公開されている。

イーロン・マスクのドキュメンタリー映画『マスク』は、2005年公開の『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』、2007年公開の『「闇」へ』を手掛けたことで知られるアレックス・ギブニーが監督を務めた作品で、アメリカでは10月16日より劇場公開されている。

“Let Me Sell You a Dream”の音源はこちらから。

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