
Photo: Apple Corps
ザ・ビートルズはリヴァプールのザ・ビートルズ・ストーリー・ミュージアムが移転して、生まれ変わることがアップル・コアによって発表されている。
サム・メンデス監督による伝記映画4部作の公開を前にアップル・コアはユニバーサル・ミュージック・グループと長期的なグローバル・パートナーシップを結んだことが今年8月に発表されたが、その一環としてザ・ビートルズ・ストーリー・ミュージアムは現在のアルバート・ドックからリヴァプール・ライム・ストリート駅の向かいにあるセント・ジョンズ・ショッピング・センター内の旧セント・ジョンズ・マーケット跡地へと移転することが発表されている。
新たなザ・ビートルズ・ストーリーは現在の4倍以上の広さとなり、リヴァプール中心部で10万平方フィートの面積を誇ることになる。また、施設内のタワー、セント・ジョンズ・ビーコンも『イエロー・サブマリン』をテーマにした360度のパノラマ展望体験に生まれ変わることになる。
ザ・ビートルズについては2027年にサヴィル・ロウ3番地が史上初めて公式のファン体験施設として一般公開されることも決定しているが、新たなザ・ビートルズ・ストーリーは「没入型のテクノロジー、貴重なオリジナル資料、そして精巧に再現されたセットによってザ・ビートルズの驚くべき物語を鮮やかに蘇らせる」ものになるという。
来場者は数時間をかけて「ザ・ビートルズが誕生した世界――戦後のリヴァプールの街並みから、ハンブルクでの修業時代、ビートルマニアの爆発的な熱狂、そして世界的な名声を得た絶頂期まで」を巡ることとなり、その道中ではザ・キャヴァーン・クラブやアビイ・ロード、シェイ・スタジアムなど、バンドの歴史において重要な意味を持つ場所を訪れることになると説明されている。
展示の一部には2028年4月に公開予定のサム・メンデス監督による『ザ・ビートルズ – ア・フォー・フィルム・シネマティック・イベント』の撮影で使用されたセットや小道具も活用される予定となっている。
「私たちの物語にみなさんが今も関心を持ってくれていることはすごいことだし、恐縮する思いもあるんだけど、ザ・ビートルズ・ストーリーとセント・ジョンズ・ビーコンがリヴァプールの中心部で楽しみな形で生まれ変わることに本当にワクワクしているよ」とポール・マッカートニーは述べている。「リヴァプールは大好きなんだ。リヴァプールは私という人間の一部であり、ザ・ビートルズという存在の一部にもなっている。私たちがまだ駆け出しの頃、『将来こうなるよ』と言われても、決して信じなかっただろうね。アップル・コアのチームが見せてくれたザ・ビートルズ・ストーリーの画期的な計画は、リヴァプールから世界へ、そしてまた故郷へと戻ってきた、あの旅路を鮮やかに蘇らせてくれたんだ」
「リヴァプールでなければ、こんなことにはならなかっただろうし、みなさんが私たちの物語の世界に足を踏み入れ、その体験を分かち合えるようになるのが待ちきれないよ」
リンゴ・スターは次のように述べている。「ディングルで育った頃は飛行機に乗るなんて想像もしていなかった。ましてや、この長い道のりがこれほど多くの場所へ連れて行ってくれるなんて想像もしていなかった。13歳で初めてドラムを始めた瞬間から、私は恵まれていたんだと思う。そこからドラマーになることが夢になった。よく覚えているけど、土曜日になると、私はロイ・トラフォードと共にボデガやキャヴァーン・クラブで素晴らしい時間を過ごしたんだ」
「最初に組んだバンドのことも素晴らしい思い出として残っている。エディ・マイルズとロイ・トラフォードと私はみんな工場で働きながら、スキッフルのグループを始めたんだ。そこからザ・ビートルズに加入することになるなんて誰も思っていなかった。リヴァプールはかつても、今も音楽の街なんだ。そして今回、リヴァプールでザ・ビートルズ・ストーリーの体験をさらに拡張しようとしている。なんてことだろうね。ビートは続いているんだよ。入場料の収益がリヴァプールの新しいアーティストたちの支援に使われるという点も気に入っている。このプロジェクトに関われることを素晴らしく思うし、私は今もリヴァプールっ子なんだ。アップル・コアとリヴァプールが取り組んでいるこの活動を応援しているよ」
アップル・コアのCEOであるトム・グリーンはザ・ビートルズ・ストーリーについてエルヴィス・プレスリーのグレイスランドやドリー・パートンのドリーウッドを引き合いに出しながら、「世界クラスの観光地」になると述べており、リヴァプール市長のスティーヴ・ロザラムはこの聖地巡礼から得られる収益が地域の草の根の活動に還元されることになると説明している。
「チケットが1枚売れるごとにザ・ビートルズの並外れた物語を生き生きと保ち、次世代へと受け継いでいくための資金となります。それはリヴァプールの次世代のアーティストたちが自分たち自身の物語を紡ぎ始める一助にもなるのです」とスティーヴ・ロザラムは述べている。「これこそリヴァプールらしいことだと思います。自分たちのルーツに強い誇りを持ちつつ、常にその先を見据えているのです」
イギリスのアンディ・バーナム首相は今回の開発について次のように述べている。「これこそイギリス全土でもっと見られるべき野心的な取り組みです。主要都市が最も誇れる分野を支援しながら、その世界的な評価を雇用や機会、そして成長へとつなげていくのです」
「しかし、私たちがザ・ビートルズに残せる最高の遺産は、彼らの物語が『このような形で始まった最後の偉大なイギリスの成功物語』で終わらせないようにすることです。才能は国の至る所に存在しますが、それに見合う機会はまだ十分に行き渡っていません。どこで育った若きアーティストであっても、自分の寝室や練習スタジオ、あるいは地元のライブハウスから、世界の頂点へとつながる道があると信じられるようにしたいのです。このプロジェクトが、そうした扉を開く助けとなるという点が、この取り組みをより特別なものにしています」
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