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ブラック・サバスはデビュー・アルバムのジャケットに登場する女性がAIと『不思議の国のアリス』にインスピレーションを得た新作ロック・オペラを制作したことが明らかになっている。

アルバム『ブラック・サバス』は1970年にリリースされたが、その後何十年にもわたってオックスフォードシャーにある15世紀の水車小屋のそばに佇む女性についてはその正体が不明となっていた。しかし、米『ローリング・ストーン』誌による2020年の特集で、その女性がモデルのルイーザ・リヴィングストーンであることが明らかになっている。

それ以来、ルイーザ・リヴィングストーンは音楽活動を行っており、ブラック・サバスのジャケット撮影時の体験をインスピレーションとした“Witch Woman”や“The Woman by the Mill”といった楽曲を発表していた。

最近ではインドレバ(Indreba)名義で音源がリリースされており、8月には5曲を収録した作品『アリス』がリリースされている。

今回、ルイーザ・リヴィングストーンは米『ローリング・ストーン』誌で『アリス』が人工知能の台頭とルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』に触発されたロック・オペラとして制作されたことについて語っている。

インスピレーションの源となったのは子供の頃に父親が『不思議の国のアリス』を読み聞かせてくれた記憶で、やがて彼女はあらゆる物体や事物が何らかの意識を持っているとする「汎心論(パンサイキズム)」の視点から、その物語の前提を捉えるようになったという。

そうした考えから「自分自身の反映であるアリスがAIに恋をする」という物語を思いついたが、やがてそれが「インターネット上の他のあらゆるものと同様、単なる美しい幻想に過ぎない」と気づくことになったと語っている。

このアルバムは「自分自身や自然のあるべき姿に立ち返ること」をテーマにしており、制作にあたってはAIを使ったことも明らかにされている。

「自分の声をクローン化したり、AIの助けを借りてどんな違うことができるかを実験してみたんです」とルイーザ・リヴィングストーンは語っており、作品にはAIによるインストゥルメンタルやヴォーカルの要素も含まれていることを明らかにしている。

「以前は多くの人と同じようにAIに対して批判的な見方をしていました。AIはゴミや粗悪品を作ることもできれば、本当に素晴らしく興味深いものを作ることもできるツールなんです」と彼女は続けている。「結局のところ、すべてはユーザーとその入力次第なのです。使う人自身、その使い方のうまさ・つたなさ、そして音楽的な好みや知識が、常にそこに反映されることになります」

2020年の米『ローリング・ストーン』誌の特集記事で、『ブラック・サバス』のアルバム・ジャケットを撮影したフォトグラファーのキース・マクミランは、ルイーザ・リヴィングストーンを選んだ理由として、身長が152センチで、周りのものが大きく見えるからだったと語っていた。

「彼女はマントの下に何も身に着けていないんだ。というのも、ちょっと際どいことをやろうとしていたからね。でも、そういうのはうまくいかないと判断したんだ」とキース・マクミランは『ローリング・ストーン』誌に語っている。「不吉なムードから性的なものは取り除くことにしたんだよ。でも、彼女は素晴らしいモデルでね。すごい勇気をもっていて、僕がやろうとしていたことを理解してくれたんだ」

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