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オジー・オズボーンは最後のライヴが行われる2週間前に秘密裏に入院していたことが『ジ・オズボーンズ』のポッドキャストで明らかにされている。
オジー・オズボーンは7月5日にバーミンガムで最後のライヴ「バック・トゥ・ザ・ビギニング」を行っており、その17日後の7月22日に享年76歳で亡くなっている。
今回、再開された『ジ・オズボーンズ』のポッドキャストでシャロン・オズボーン、ケリー・オズボーン、ジャック・オズボーンはオジー・オズボーンを偲び、最後の日々で知られていなかった事実を語っている。
オジー・オズボーンはパーキンソン病を含む様々な健康問題を抱えていたが、ジャック・オズボーンは「少し転倒した」昨年12月の第一週から「容態が悪くなり始めた」と語っている。
家族はオジー・オズボーンが最後のライヴを行う2週間前に入院していたことを明かしている。これは誰にも知らされなかったという。
オジー・オズボーンがなぜ入院したのかは明かされなかったが、シャロン・オズボーンはジャック・オズボーンに向けて以下のような逸話を語っている。「あなたも知らない話があって、オジー・オズボーンを入院させたわけだけど、人に見つかるのを恐れていたの」
「それで病院には警備も入れて、病院も本当に素晴らしい対応をしてくれたんだけど、受付の人たちにも『オジーを尋ねてきても、彼はここにいない。誰も立ち入りできません』と言ってもらうように伝えていた。立ち入りを許された全員の写真と名前もあったんだけど、そうしたら、ある人物が尋ねてきて、『ジョン・オズボーン(※オジー・オズボーンの本名)に会いたいんですが……』と言ってきたの。もちろん、ダメだということになったんだけど、誰かと尋ねたら、『彼の兄弟です』ということになってね」
「警備に電話があって、『オジーの兄弟が来ていて、会いたいと言っています。ここにいるのを知っているようです』と言うんだけど、私としては『絶対に違う。兄弟も姉妹もここにいることを知らない』と思ったから、警備に行くように伝えて、『誰か調べて。絶対にマスコミだから』と言ったの」
「ああいう人たちは礼儀正しいどころか、脅迫的な感じだからね。その男も『兄弟です。来ることは知っているはずです』と言い続けていたんだけど、可哀想なことに病院にはもう一人、ジョン・オズボーンという人物が入院していて、その人は本当に兄弟だったの。本当に申し訳ないことをしたわ」
オジー・オズボーンは2019年の転倒で脊椎損傷が悪化することになり、複数の手術を行ったほか、肺炎と長年の感染症に加え、パーキンソン病も抱えるなど、様々な健康問題に直面してきた。
先日、ジャック・オズボーンはブラック・サバスの最後のライヴはオジー・オズボーンにとって「生前の通夜」となったと語っている。
ジャック・オズボーンは『グッド・モーニング・アメリカ』のインタヴューでこの最後のライヴについて振り返っている。「ステージに出ていく前、楽屋に走っていって、彼に大きなハグをして、キスをして、『頑張ってください。きっとうまくいくはずです』と言ったんだ」
「仲間と一緒に客席で観ていたんだけど、みんなで泣いてしまった。同情したわけでも、悲しかったわけでもない。これが最後だと分かっていたからだと思う。今にして思えば、あれは生前の通夜みたいなものだったと思う。みんなに別れを告げることができたんだ」
オジー・オズボーンは10月7日よりアメリカのパラマウント+で長編ドキュメンタリー『オジー・オズボーン:ノー・エスケープ・フロム・ナウ』が配信されている。
『オジー・オズボーン:ノー・エスケープ・フロム・ナウ』は「最後のステージに戻るために闘う6年間の闘病生活」を追ったもので、オジー・オズボーンやシャロン・オズボーンのほか、近い友人たちがインタヴューに応えている。
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