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ジューダス・プリーストのフロントマンであるロブ・ハルフォードはオジー・オズボーンとの“War Pigs”のデュエットについて「同じ曲で歌えたことはすごいことで、感動的だった」と語っている。

ジューダス・プリーストはブラック・サバスの最後のライヴを前に“War Pigs”をカヴァーした映像が公開されていた。それを受けて、オジー・オズボーンとのデュエットによる“War Pigs”もリリースされており、この音源によるUKのレーベルの収益はすべてグレン・ティプトン・パーキンソンズ・ファウンデーションとキュアー・パーキンソンズといったパーキンソン病の支援団体に寄付される形となっている。

ラジオ・プラットフォーム「オーダシー」のインタヴューでロブ・ハルフォードはこのトラックが実現した経緯について改めて振り返っている。

「ジューダス・プリーストによるヘヴィ・メタル版“War Pigs”を作るというアイディアが生まれた時、世界中のブラック・サバスのファン、オジー・オズボーンのファンに愛されている曲だから慎重に進めなければいけないことは分かっていた。だから、オリジナルのクラシックのコンセプトから離れすぎないようにしなきゃいけないと思ったんだ。それでトニー・アイオミ、ビル・ワード、ギーザー・バトラー、オジー・オズボーンがやっていたことを踏襲しようとバンドで懸命に取り組んだよ。でも、同時に自分たちのアイデンティティも出そうとした。スコット・トラヴィスはビル・ワードにオマージュを捧げ、イアン・ヒルもギーザー・バトラーを参考にした。リッチー・フォークナーも素晴らしい仕事をしてくれたし、それはグレン・ティプトンもそうだった」

ロブ・ハルフォードは次のように続けている。「不思議だったのは、あの曲の自分の声はオジー・オズボーンと同じレンジだから、うまくいったんだよね。まるで運命づけられていたみたいだった」

オジー・オズボーンがデュエット・ヴァージョンとなった音源をいつレコーディングしたのかについてロブ・ハルフォードは次のように語っている。「シャロン・オズボーンにファイルを送ったら、オジー・オズボーンが自分のパートをレコーディングしてくれたんだ。それでメタルのマジックが実現することになったんだよ。素晴らしいのはオジー・オズボーンも最終形を聴いてくれていたということで、その後にオジー・オズボーンにも参加してもらうアイディアが生まれたんだ。あれはシャロン・オズボーンのアイディアで、『オジーをここに参加させる方法はない?』と彼女が言ったんだ。『オジーが参加することになったら、すごいものになる』と私たちも思ったよ。そして、チャリティ・シングルにするというアイディアが出てきて、オジー・オズボーンの団体であるキュアー・パーキンソンとグレン・ティプトンの団体に寄付されることになった。二人ともこの企画に乗ってくれて、特にオジー・オズボーンは同じ地域で生まれ育ったバーミンガムのブラザーが一緒に何かをやることになって、嬉しくて、笑っていたらしい。シンガーの自分にとってもオジー・オズボーンと同じ曲で歌えたことはすごいことで、感動的だった。このプロジェクトを次のレベルへと引き上げることができて、本当に嬉しかったよ。ジューダス・プリーストのヴァージョンもよかったけれど、オジー・オズボーンが加わったことで破格のものになったんだ」

先日、ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードはオジー・オズボーンが亡くなったと知った時のことを振り返っている。「亡くなった日に電話をもらったんだ。ホテルの部屋で電話を切った。イングランドのリーズだったと思う。身を丸めて、何時間も号泣してしまった。信じられなかったんだ。いまだに信じられない。多くの人と同じように今も悲しんでいるよ」

「それで次の日にライヴがあったんだ。この悲劇を、すべての愛を一体どうやって受け止めればいいのだろう、という感じでね。というのも、こんなに愛が溢れ出したことはこれまでなかった。それでライヴをやったんだけど、みんなに会った時にやる曲に辿り着いたんだ。『インヴィンシブル・シールド』に収録されている“Giants in the Sky”という曲なんだけど、音楽界で私たちが大好きで、素晴らしい場所へと旅立った人たちのことを歌っている曲なんだよ。レミー、ロニー・ジェイムス・ディオ、ポール・ディアノ、ハントレスのジル・ジェイナス、クリス・コーネル、そして偉大なるジャニス・ジョプリンやフレディ・マーキュリーだよね。そのライヴではオジー・オズボーンも最後に加えたんだ」

「今、彼のことを話すことができて嬉しいし、ずっと彼のことを話していくべきだね。ロニー・ジェイムス・ディオやレミーのことを話しているようにね」とロブ・ハルフォードは続けている。「みんな、私の友人だった。祝福しなきゃいけない。それが悲しみを乗り越える助けになる。みんな、思い出や喜び、素晴らしい時間を思い出すと思うけど、オジーについてもそうしていくんだ」

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