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ガンズ・アンド・ローゼズのギタリストであるスラッシュはラスベガスのスフィアでライヴを行う可能性について「ロックンロール向きではない」として否定的な見解を明らかにしている。

2023年にオープンした未来的で最先端のテクノロジーを備えたスフィアではこれまでにU2、フィッシュ、イーグルス、バックストリート・ボーイズらが公演を行ってきている。スフィアについてはアブダビでも建設が進められることも明らかになっている。

衛星ラジオ局「シリウスXM」のエディ・トランクの番組に出演したスラッシュはガンズ・アンド・ローゼズがスフィアで連続公演を行う可能性について語っている。スラッシュはスフィアについて肯定的に評価しつつも、ロック・コンサートに適しているかどうかは分からないと述べている。

「あそこで目にしたものはすべてが、ほぼすべてが素晴らしかったよ。でも、あそこでライヴをやるとしたら実のところ不安になるね。というのも、すごいヴィジュアル・ショウになると思うんだよね。バンドにとって、ほとんどの場合、ロックンロールのライヴを観るというよりはヴィジュアル・ショウになってしまう。そういうところはあるよね」

スラッシュはスフィアでライヴを行ったジョー・ウォルシュとそのことについて話をしたことを明かしている。「不安なのはロックンロール向きではないんじゃないかということだね。設備とかがね。いわゆるクールなことができそうだし、コンセプト的にはいろいろクールなことができるんだろうけど、ちゃんとしたロックンロールのライヴを適切な環境だとは思えないね」

スラッシュはメタリカがスフィアで公演を行うのは想像できると語っている。「メタリカがあそこでやるのは分かるよ。想像できるしね。バンドのパフォーマンスだけじゃなく、50%はプロジェクションというか、壁にコンテンツを投影しなきゃいけないからね。心の準備が必要だよね」

「だから、ライヴでもそこに主な光が当てられることになるし、観客が注目する中心になる。だから、そういう心構えをしないといけないんだけど、自分たちの場合そこまでやるのは難しいと思う。でも、様子を見てみるよ。将来的にはあるかもしれないからね」

ノー・ダウトは先日、2026年にラスベガスのスフィアで連続公演を行うことが決定している。

ノー・ダウトは5月6日・8日・9日・13日・15日・16日にラスベガスのスフィアで6公演を行うことが決定している。これらの公演については“Just A Girl”、“Don’t Speak”といった今も愛されるヒット曲が収録されたサード・アルバム『トラジック・キングダム』の30周年を記念して発表されている。

グウェン・ステファニーはスフィアでの公演について次のように語っている。「スフィアでの公演を作る機会をもらえたのは新たな刺激を受けています。この会場はユニークで現代的なので、創造性を刺激するまったく新しいヴィジュアル・パレットが開かれることになります。ノー・ダウトでこの公演を行うことは歴史を振り返るために時代を遡ることでありながら、これまで想像もしてこなかった新しいものを生み出すものでもあります」

先日、ギタリストのスラッシュはバンドの新作について「全員が考えているからリリースされることになる」と語っている。ガンズ・アンド・ローゼズは2008年発表の『チャイニーズ・デモクラシー』以来、アルバムをリリースしておらず、スラッシュとベーシストのダフ・マッケイガンが参加した最後のアルバムは1993年発表のカヴァー・アルバム『ザ・スパゲティ・インシデント?』となっている。

「現時点で本当にたくさんの音源があるんだ。あとは腰を据えてそれに取り組む規律があるかの問題だね」とスラッシュは語っている。「でも、自分の経験から言うと、ガンズ・アンド・ローゼズというのは先の計画を立てられないんだよ。話し合って『ここで時間を取って、これに取り組もう』なんてことにはならない。そういうことをする度に破綻するんだ」

バンドの活動についてスラッシュは次のように続けている。「インスピレーションが引き金になって自然発生的に起こるんだよ。そうやって気づいたら、走り出しているんだ」

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