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ブラック・サバスのベーシストであるギーザー・バトラーは最後のライヴでオジー・オズボーンが衰弱した様子を見る「心の準備ができていなかった」と語っている。

訃報は遺族によって声明が現地時間7月22日に発表されており、「愛に囲まれて」亡くなったという。

オジー・オズボーンとブラック・サバスは現地時間7月5日にバーミンガムのヴィラ・パークで「バック・トゥ・ザ・ビギニング」と題した最後のライヴを行っていた。死因については明らかにされていないものの、オジー・オズボーンはここ数年で様々な健康問題を抱え、2019年にはパーキンソン病と診断されたことも明らかにされていた。

今回、ギーザー・バトラーは『サンデー・タイムズ』紙にエッセイを寄稿しており、オジー・オズボーンが健康問題を抱えていることは知っていたが、あまりにも衰弱していてショックだったと述べている。

「彼の健康状態が思わしくないことは知っていた。しかし、その衰弱した様子を見る心の準備ができていなかった」とギーザー・バトラーは述べている。「彼はリハーサル・ルームに入るのに2人の介護士と1人の看護師の助けを借りていて、杖を使っていた。オジーだったのは杖が黒く、金や宝石がちりばめられていたことだ」

ギーザー・バトラーは次のように続けている。「いつもの挨拶以外はほとんど口にすることはなく、歌う時も椅子に座っていた。曲のリハーサルをやってんだけど、6曲、7曲やったところで疲れ切っているのが分かった。ちょっと会話はしたけど、昔のオジーと較べると、だいぶ静かだった。数週間の準備を経て、やっとライヴの準備ができたんだ」

「いつもならお互いにハグをして、観客にお辞儀をするんだけど、オジーが玉座に座っているから、それは止めることにした。何をすればよかったんだろう? トニー・アイオミは彼の手を握って、私はケーキを贈った。でも、それは物語を終わらせるのに風変わりな感じだったよ」

「楽屋でオジーともっと一緒に過ごしたかったけど、願いなんて余計なものだ。オジーがかつて言ったように『片手に願い、もう片手にくだらないものを手にして、どちらが先に叶うか見てみよう』ということだ」

ギーザー・バトラーは次のように続けている。「最後の公演からわずか2週間余りで彼がこの世を去るとは誰も思っていなかった。でも、愛するファンの前で最後にもう一度一緒に演奏できたことに心から感謝している。あの夜のファン、そしてすべてのバンド、ミュージシャン、シンガー、ソロ・アーティストからの愛は信じられないほどだった」

「みんながプリンスに敬意を表すために来てくれた。人生の大半を彼と過ごせたことは特権的なものだと思う。もちろん、書き残すべきことは山ほどある。57年間の素晴らしい友情を数段落でまとめるなんて無理というものだろう。神の御加護を、オズ。本当に素晴らしい旅だった。愛しているよ」

訃報を受けて、音楽からは多くの追悼の声が寄せられており、アリス・クーパー、エルトン・ジョン、グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロング、ジャック・ホワイト、ヤングブラッド、ゴースト、ゴジラらがオジー・オズボーンに追悼の意を表している。

オジー・オズボーンは最後の回想録『ラスト・ライツ』が今年刊行されることも発表されている。

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