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ビリー・アイリッシュは子どもの頃は自分の名前が「ものすごく嫌いだった」理由について語っている。

ビリー・アイリッシュは英『ヴォーグ』誌の特集でサブリナ・カーペンター、チャペル・ローン、チャーリーXCX、グレタ・ガーウィグといった有名人からの質問に答えている。

俳優のイドリス・エルバはビリー・アイリッシュに「ビリーという名前」のことをどう思っていたのかと質問している。「どう思っていましたか? 誇りに思っていましたか、それとも恥ずかしかったですか?」

「この質問は最高ですね。子どもの頃、自分の名前をものすごく嫌いでしたから」とビリー・アイリッシュは答えており、ビリ―という名前は男子の名前でしか聞いたことがなかったと振り返っている。

「すごく怒っていたのを覚えています。望んでいたのは女の子らしい名前でした。ヴァイオレットとか、ラヴェンダーとか、そういった可愛い花のような名前です」とビリー・アイリッシュは続けている。「でも、面白いのは今となってはビリー以外の名前はこの世界では考えられないということです。今は自分の名前が本当に気に入っています。自分という人間に合う唯一の名前だと思っています」

ビリー・アイリッシュはウィリアムという祖父から名付けられたことも明かしている。「実のところ、私が初めて知ったビリーは祖父でした。会ったことはないんですけどね」

「初めて知った女性のビリーはドラマ『ドクター・フー』に出てくるビリー・パイパーでした。『ドクター・フー』は大好きだったので、そのことには興奮しました。しかし、同時に怒って、嫉妬する気持ちもありました。『他の人が私の名前を名乗っているなんてどういうこと? 受け入れられない』ってね」

同じ特集でビリー・アイリッシュは若く成功した女性として自分の外見との関係についてニッキー・ミナージュの質問にも答えている。

「変な質問かもしれないけど、自分の美しさについて馴染めないことがあるように見受けられます」とニッキー・ミナージュは述べている。「間違っているかもしれません。様々な立場の多くの女性がその美貌や身体的特徴によって自身の功績を過小評価されてきました。キャリアの中で、あるいはキャリアを積む前に、見た目は関係なく、音楽だけを聴いてくれればいいのに、書いた歌詞だけを聴いてもらえればいいのにと思ったことはありましたか?」

ビリー・アイリッシュは次のように答えている。「ニッキー、この質問で少し涙ぐんでしまいました。質問の最初であなたが言った通り、自分のことを綺麗だと思ったことはなかったし、そんな風に見たこともありませんでした。自分のことをそう思ってなかったから、過小評価されることに悩むこともありませんでした」

「私は自分も綺麗だと自分を納得させなければなりませんでした」とビリー・アイリッシュは続けている。「女性でいるというのは難しいです」

2023年、ビリー・アイリッシュはティーンエイジャーの頃の苦悩を語る中で何年も自分の身体に「だまされてきた」ような気がしていると語っている。

ビリー・アイリッシュは13歳の時に股関節を怪我したことで、何年にもわたって下半身の不調に悩まされることになったと語っている。

「10代の頃は自分自身を憎むようなことを経験することになった」とビリー・アイリッシュは語っている。「その多くは自分の身体への苛立ちから来ていた。自分のせいで痛みが生まれていることに苛立っていたし、こうなったせいで失ったものの大きさに苛立っていた」

ビリー・アイリッシュは次のように続けている。「私は何年も自分の身体にだまされてきたような気がしている。自分の身体がまさに自分なんだということを受け入れることをしなければならなかった。自分を傷つけようとしているわけじゃないんだってね」

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