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Photo: Cavalier Films Ltd
アントン・コービンが監督を務めた初の長編ドキュメンタリー映画『ヒプノシス レコードジャケットの美学』が日本劇場公開されるのに当たって、著名人からのコメントが公開されている。
本作はヒプノシス創始者のストーム・トーガソンとオーブリー・パウエル、二人を支えたカメラマンやグラフィックのスタッフたちに加え、ピンク・フロイドやレッド・ツェッペリン、ポール・マッカートニーらアーティスト本人によるジャケット制作秘話はもちろん、その当時の貴重なインタヴューや写真・映像の数々が収められている作品と評されている。
映画『ヒプノシス レコードジャケットの美学』は2月7日よりYEBISU GARDEN CINEMA、シネマート新宿、シネ・リーブル池袋ほかで全国順次公開される。
今回公開された著名人からのコメントは以下の通り。
成功し過ぎたロック、湯水の如くのジャケット制作。私たちが憧れたロック全盛期のスターたちが、実は私たちとあまり変わらない普通の青年だったという事実。本当に面白い時代を共有できたのだなぁという喜びと同時に、押し寄せるこの寂寥感。これもいわゆるロックというやつですね。
浦沢直樹(漫画家/ミュージシャン)
すごい音楽にはすごいジャケットが! 骨の髄までそんな真実を染み込ませてくれたのがヒプノシスだった。70年代に誕生した新総合芸術の震源地がここだった。
大鷹俊一(音楽評論家)
S・ソーガソン率いる英国異能デザイン集団、ヒプノシス。全てのグラフィック少年少女、及びロックファンたちの夢の存在だ。写真、モンタージュ、ロゴ、イラストレーションを複雑に多用し織りなされるヴィジュアルの魔法たちはまるで、ロンドンの狭小物件の中に設えられた途方もない無限宇宙のよう。
小田島等(デザイナー)
あまりに身につまされるエピソードの数々。ミュージシャンの抽象がアートディレクター、フォトグラファー等によって具象化される過程が今も昔も変わらないんだなぁと改めて確信しました。それにしても最後の一言!The英国映画!
木村豊(アートディレクター)
「捻りを入れてくれないか?」ーーツェッペリン『Presence』のジャケットにうつる黒いモノリスに、ジミー・ペイジが加えたこの「一捻り」が意図せずしてヒプノシスの美学を要約している。硬質な様式美、謎、アイロニー、逆さま、ツイスト……20世紀英国マニエリスム・アートの極北を堪能してほしい。
後藤護(暗黒批評家)
かつてヒプノシスによってレコードジャケットを飾ったイメージの数々は、20世紀という時代やロックというジャンルを超えて、いまや21世紀のアートの「骨髄」や「無意識」になりつつある。
椹木野衣(美術批評家)
気難しいナルシスト?!怒りっぽくて我慢ならない怪しい詐欺師?!ロックの偉人たちをこんなに生き生きと語らせられるヤツいるか?!これこそが未来に遺すべきドキュメンタリーの金字塔だ!
髙嶋政宏(俳優)
1960年代のイギリスでは何もかも激変しました。音楽はもちろん、映画、演劇、文学、コメディ、ファッションもそうです。グラフィック・デザインの分野で大改革を起こしたヒプノシスのふたりはピンク・フロイドの仲間として出発したのですが、その後、不思議なほどバンドと似た運命をたどるこの物語には寓話といってもいい、人間関係の普遍的なものを感じます。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
映画の概要は以下の通り。
監督:アントン・コービン/字幕:山口三平
2022 年/イギリス制作/101 分
出演:オーブリー・パウエル、ストーム・トーガソン(以上ヒプノシス)、ロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモア、ニック・メイスン(以上ピンク・フロイド)、ジミー・ペイジ、ロバート・プラント(以上レッド・ツェッペリン)、ポール・マッカートニー、ピーター・ガブリエル、グレアム・グールドマン(10cc)、ノエル・ギャラガー(oasis) 他
更なる詳細は以下のサイトで御確認ください。
https://www.hipgnosismovie.com/
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